公的な指標はありますか?
どうやらここ数年でAGAが進行してしまい、有効な薄毛治療を受けようと考えています。
しかし、情報が大量にありすぎるため、どんな治療法が正しいのかが、分からなくなってしまいました。薄毛治療やAGA治療について、政府公認のような公的な指標や考え方はありますか?
残念ながら、政府公認の公的な指標はありません。
しかし、日本皮膚科学会から『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』が発表され、皮膚科学会として、様々なAGA治療への見解が示されています。
公的な指標と言って良いかの判断は難しいところですが、皮膚科医がそれぞれの治療法について、資料を査読した上での見解がまとめられています。参考資料としてはご覧になってもよろしいかと思います。
参考)『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
ちなみにこの資料によると自毛植毛手術はAGA(男性型脱毛症)に対して、行うよう勧めると評価され、エビデンス資料について少なくとも 質の劣る1つ以上の有効性を示すランダム化比較試験、良質の非ランダム化比較試験,あるいは非常に良質の分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研 究) があると確認されています。
つまり、自毛植毛手術は、皮膚科医から「科学的根拠に基づいた有効性が担保された方法である」と評価されていると言えるのではないでしょうか。
症例数が多ければ良いというわけではありませんが、症例数が多いことのメリットはあります。
親和クリニックでは、グループ全体で年間約1200件以上の自毛植毛手術を行っています。
当然、症例数が多ければ良いということではありません。
ただ、手術は患者様ひとりひとり、条件が異なるものです。それぞれの課題や難しさがあります。そういった課題を克服することにより、医師をはじめ、看護師やスタッフが研鑽を積んでいます。そのため、多くの症例に携われば、多くの研鑽を積めることも事実です。
また、症例数が多ければ、その方の状態にあてはまる実際の症例写真をお見せしながら、手術内容について具体的にご説明できる場面が多くなります。
具体的な事例を見ながら、適切な治療法等の説明をお受けいただくことで、自毛植毛への漠然とした不安や疑問も解消でき、安心いただけるはずです。
つまり、ただ症例数が多ければ良いわけではなく、それぞれの手術の症例や情報をスタッフ全体で共有し、しっかりと研鑽できる環境がある場合は、症例数があることにメリットがあると言えるのではないでしょうか。
はい、コロナ禍ならではのきっかけもあり、相談に訪れる方が1.5倍に増えました
2020年のはじめから、日本に広がった新型コロナウィルス感染症(COVID19)の影響で社会の仕組みが大きく変わりました。
それまで会社に出勤することが当たりまえでしたが、在宅勤務(リモートワーク)やZOOMなどを利用したオンラインでの会議や打ち合わせが積極的に行われるようになりました。
薄毛に気づくきっかけが、以前は「自分で鏡を見て」だとか、「抜け毛が気になって」、「家族、友人などに指摘」されてなどだったのが、オンラインでの会議や打ち合わせで、画面に表示される自分の違和感に気づいた」などが新しくきっかけとして挙がってきました。
確かにそういったオンライン会議では、身体全体が表示されることはほとんどなく、顔のアップばかりが表示されます。
そうなると今まであまり気にしていなかった生え際などが大きく映され、角度によっては、必要以上に薄毛に見えることもあります。
そうなってしまっては、落ち着いて話してはいられません。
「人は見た目が9割」などというタイトルの書籍がベストセラーになるように第一印象は人づきあいの上で大切な要素です。実際に会って話していれば、顔だけでなく、全体の雰囲気や服装などそれ以外の判断材料もあります。しかし、オンラインではそういったことは加味されません。そのため、そういったきっかけで、相談にいらっしゃる方が増えました。
親和クリニックでは、コロナ以前の同時期と比較すると相談件数が1.5倍になっています。
特に若い男性が増加傾向にあり、そういった現象は、コロナ禍のひとつの特徴かもしれません。
女性特有の症状で、一部ではなく、全体的に髪が細くなり、薄く見えてしまう症状です。
「びまん」と言われても聞きなれない言葉で、どんな状態かイメージすることが、難しいと思います。漢字で書くと「弥漫」となり、弥は広くいきわたること、だんだんといきわたることを意味し、漫は自覚がないまま心や事態が進むさま、これと言ったわけのない様を意味します。
それらがつながった「弥漫性」は、患部が一部ではなく、全体的に広がっている状態を指します。性拡散性、広汎性と近い意味になります。
女性特有の症状で、AGA(男性型脱毛症)のように髪の一部が薄くなって行くわけではなく、全体的に髪が細くなり、薄く見えてしまう症状です。
中年期以降、特に40代以降の女性の発症が多く、特効薬が開発されているわけではなく、対処が難しい症状と言えるかもしれません。
原因についてもはっきりと解明されたわけではありませんが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少とかかわりがあると考えられています。
また、最近では急激なダイエットなどが影響し、若い女性がびまん性脱毛症を発症する場合もあり、相談が増えています。
親和クリニックでは、ご相談者の状態に合わせて、服薬や自毛植毛手術などでの薄毛治療を行っています。
自毛植毛の書籍について、選ぶポイントはありますか?
本格的に薄毛が目立ちはじめたので、自毛植毛手術などの専門治療を受けようと思っています。ただ、その前に書籍などを読んでみたいと思います。
書籍を選ぶポイントはありますか?
あくまで私見になりますが、いくつか注意点を挙げさせていただきます。
色々読まれることが良いように思いますが、簡単な注意点だけをいくつか挙げます。
1.「医師が書いていること」
当たり前だと考えがちですが、実は書籍を見ると自毛植毛手術の体験者であったり、健康記事のライターであったりと医師以外の著者も目立ちます。
治療のためのプロの専門知識を得るために書籍を探されているはずですから、著者のプロフィールをしっかり確認するべきです。
2.「あまり昔に出版されたものでないこと」
自毛植毛は新しい考え方や技術がどんどん進歩して行く可能性のある医療分野です。そのため、あまり昔に出版された書籍だと現況に即さない可能性があります。最新の書籍が必ず素晴らしいわけではありませんが、あまり古いものは参考にされない方が得策です。
3.「1冊ではなく数冊読んでみること」
1冊だけでは場合によって偏った知識になってしまうこともあります。数冊を読んで比較することで、客観的な知識を身に着けることが出来るはずです。
親和クリニックでは、以前に下記の書籍を上梓しています。よろしければ参考にされてください。
参考1)『薄毛革命 「自毛主義」のすすめ』
薄毛革命 「自毛主義」のすすめ | 音田 正光 |本 | 通販 | Amazon
参考2)『薄毛は医療で治す』
薄毛は医療で治す | 話題の本ドットコム(wadainohon.com)
術後半年程で、新しく生え始めた毛が3㎝前後に成長します。その後は、1ヶ月1㎝ペースで伸び、太さも出てきます。最終完成するまでは、1年間を要します。
手術後の経過には個人差があるのですが、移植した髪が、1ヶ月~4ヶ月の間に一度抜けてから、新たな髪に生え変わります。
成長速度にも個人差がありますが、周りの髪と同じ速度で伸びると考えてください。一般的に髪は1ヶ月で1cm程度、早い方で1.5cm程度成長します。
そのため、髪が生え揃い見た目の変化を実感するのには6ヶ月、最終完成には1年、必要だと説明しています。
ちなみにはじめに生えてきた髪にクセがある場合もありますが、何度か生え変わる中で、クセが落ち着いてくることがほとんどです。
ご自身の髪の毛なので、気になる場合は、アイロンでセットしたり、ストレートパーマやおしゃれパーマをかけたり、何でも工夫はしていただけます。
人工毛による植毛は拒絶反応を起こしやすく、感染症などの皮膚トラブルになることがあります。そうなると移植した人工毛は抜去しなくてはなりません。実際に同じようなトラブルを起こし、自毛植毛に切り替えた方は多くいらっしゃいますが、自毛植毛を受ける前に残っている人工毛は抜去しなくてはなりません。人工毛の移植は頭皮の中に植えるだけではなく、頭皮内で複雑なため、人工毛植毛を受けたところで抜去するのが一番望ましいです。
手術痕やケガなどで髪の毛が生えてこなくなる症状を瘢痕(はんこん)性脱毛症といいます。こうしたケガなどにより脱毛している部分に自毛植毛することができます
メスを使用した自毛植毛ということであれば、おそらくFUTという自毛植毛手術だと思います。このFUTという術式は、株を採取するためメスを使って後頭部や側頭部から皮膚ごと切り取り、そこから移植する株を切り分けて移植する方法です。この切り分け作業の際に移植毛を傷つけることなく作成し、移植できればいいのですが、担当者の技術の練度によっては組織を傷つけてしまうこともあります。そうなると、組織自体がダメージを受けて、移植しても生着せずに抜け落ちるということもあります。また、移植する医師の技術によっても移植毛の生着率は変わってきます。
当院では医師がメスを使用せずに後頭部から株を採取し、移植する方法です。もちろん同じように医師の技術が高くなければ生着率も低くなってしまいますが、当院の医師は豊富な症例と経験に基づいた手術を行っています。当院の自毛植毛《MIRAI法》の特徴である<高密度の植毛>結果を出すのが難しいとされる<頭頂部への大量植毛>は、しっかりとした植毛技術がなければ実現できないものです。同じように他のクリニックで満足できなかった方も、2度目の自毛植毛を当院で受けられている方も多くいらっしゃいます。不安な点やご不明な点など、カウンセリングで詳しくご説明差し上げております。是非、お気軽にお越しください。
女性の方も自毛植毛手術を受けられます。当院では薄毛に悩む女性の方も多くいらっしゃいます。最近では若い女性の方も多く、ウィッグなどでは根本的に薄毛を治せないということで、自毛植毛の手術を選択されるケースが多いようです。女性の場合、髪の毛の分け目の部分や、生え際のラインの修正を希望される方も多く “もっと女性的な生え際にしたい”とデザインの修正的なご希望もあります。当院の自毛植毛手術であれば、そうした女性の繊細な植毛も可能になります。
事例を見るとびっくりするような変化がある方もいます。本物ですか?
AGAの影響もあり、自毛植毛手術を検討しています。薄毛治療の専門クリニックのHPを見ると事例写真が掲載されていますが、びっくりするような変化がある方もいます。あれは、本物の写真でしょうか?
写真加工が容易な時代なので、どうしても疑ってしまいます。
事例掲載写真は本物です。もし、本物でないなら、医療広告ガイドラインに抵触します。
確かに色々な加工アプリがありますので、写真加工をしていなか疑われる気持ちも分かります。しかし、事例写真が、加工されて髪の毛が増えているというようなことはありません。
それは、いわゆる医療広告ガイドラインに広告に関する規定が示されていて、それに違反すると規制の対象になってしまいます。
ですから、事例を掲載するクリニックは、広告用のモニターを募集し、定められたルールに従い、メリットだけではなくその治療にかかった費用やリスクも正確に記載する必要があります。また、ただ掲載されているだけではNGで、しっかり閲覧者が読めるよう配慮されていなくてはいけません。そういった基準をクリアさせてHP等に掲載しているので、写真に加工がされていることはありません。逆にそういったリスクの掲載がなかったり、読みづらいようになっていたりしたら、疑ってみる必要があるかもしれません。
専門クリニックサイトのいくつかを注意深く比較しながら、見ていれば、どのサイトも上記内容に注意していることが分かるはずです。
事例はあくまで事例です。人によって状態は違いますので、必ず同じようになるとは限りません。ただ、参考資料としては、重要なものですので、是非ご活用ください。
参考)引用掲載
医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針
(医療広告ガイドライン)令和3年4月1日通知 第3章(7)
(7) 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等 省令第1条の9第2号に規定する「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等の広告をしてはならないこと」とは、いわゆるビフォーアフ ター写真等を意味するものであるが、個々の患者の状態等により当然に治療等の結果は異なるものであることを踏まえ、誤認させるおそれがある写真等については医療広告としては認められない。また、術前又は術後の写真に通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を付した場合についてはこれに当たらない。さらに、当該情報の掲載場所については、患者等にとって分かりやすいよう十分に配慮し、例えば、リンクを張った先のページへ掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな 文字で掲載したりといった形式を採用してはならない。なお、治療効果に関する事項は広告可能事項ではないため、第5に定める要件を満たした限定解除の対象でない場合については、術前術後の写真等については広告できない。
AGA以外の原因も当然あります。薄毛の原因のうち、約3割がAGAと言われています。逆に言えば、7割は他の原因になります。
日本皮膚科学会によると男性の薄毛の原因は、AGAがその3割を占めると言います。
年代別には、20代(10%)、30代(20%)、40代(30%)、50代(40%)というおおよその内訳で、年齢を経るにつれてAGAを原因とする薄毛が増えていく傾向にあります。
要するに日本皮膚科学会のデータを参考にすれば、7割がAGA以外の別の原因となります。
また、実際に診断するといくつかの原因が重なって状態を悪化させている場合もあります。そのため、原因はこれと簡単には言い切れないと言えます。
参考までに代表的な薄毛の原因を挙げると、症状から簡単に予想できるものもありますが、見極めることが難しいものもあります。はじめの判断を間違えるとその後の治療が逆効果になることもありますので、素人判断をせず、まず専門医師に診断してもらってください。
自毛植毛とは、薄毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けない後頭部・側頭部の毛髪を作り出す組織を、頭皮ごと採取し薄い部分に毛穴を作り移植する外科的治療法のことです。移植した毛髪が一度生着すると、移植された毛髪は半永久的に生え変わり続けます。 また、ヘアカラーやパーマなど自由に楽しむことができます。自分自身の毛髪なので拒否反応による皮膚トラブルを起こすこともありません。デメリットとしては、施術後最大限の効果を実感できるまでに1年ほどかかるということです。
一方、人工毛による植毛はナイロンやポリエステルといった合成繊維で作られた人工毛を使い、頭皮に埋め込んでいく方法です。メリットとしては髪の毛が生え揃うまでに8ヶ月から1年ほどの期間が必要となる自毛植毛に比べ、移植後すぐにフサフサの状態になります。好みの長さや量を一度に移植できるので、その日のうちに薄毛が解消されるという即効性が大きな特徴です。但し、デメリットも多く人工毛を移植するため、人体が異物と判断し拒絶反応を起こし、感染症にかかると移植した人工毛を抜かなくてはいけません。また、抜けた後は頭皮に手術跡が残るということもあり、維持するために定期的にメンテナンスが必要となり、ランニングコストがかかります。
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として使用されているのがプロペシアですが、このプロペシアは薄毛の要因である男性ホルモン“DHT(ジヒドロテストステロン)の影響による脱毛作用を抑えるもので、発毛させることはできません。頭頂部などの細くなっているが残存している毛髪には効果が認められますが、生え際などのAGAの進行があまりにも進んでおり、既に毛根から毛髪が生えていない部分には、頭頂部ほどの効果を得るには効果が少なくなってしまうのです。自毛植毛は薄毛の原因とされるDHTの影響を受けない後頭部や側頭部の毛髪を、毛髪を作り出す組織ごと移植するので、既に毛根がない部分へ移植してもしっかりと生着し髪の毛が生えてきます。同じお悩みを抱え当院へカウンセリ ングへご相談に来る方も多く、皆さんご納得いただいた上で施術を受けられその効果を実感されています。
モニターでの顔出しリスクはありますか?
自毛植毛手術の費用を安くするためにモニターに応募しようと考えています。
顔を出すリスクはありますか?
何をリスクと考えるかだと思いますので、一概には断定できません。
リスクという言葉の示す範囲が広いので一概には判断できません。例えば、顔を出すことで、命の危険があると言うことは基本的にありません。しかし、顔をだすモニターだとお知り合いが写真等を見た場合に手術をしたことが知られるということは事実です。これをリスクととらえるかは、その方次第ではないでしょうか。
手述を受ける方は、大きく2つの傾向に分かれます。手術したことをオープンにされる方と最後まで隠し通したい方です。これはどちらが正しいとか間違っているということではなく、あくまで個人の価値観によります。隠したい方の中には職場だけでなく、家族にも知られたくないと言う方もいらっしゃいます。オープンな方の中には、手術を受ける前からまわりに話しをされているという場合もあるようです。
ご質問者がどちらのグループに入る価値観かはわかりませんが、オープンにされるグループに当てはまるならば、リスクと考えられるものはないのではないでしょうか。逆にどちらかと言えば、隠したいグループに入ると認識される方は、顔出しモニターを希望されない方がよろしいと思います。費用が安くなるからといって、そのことで新しいストレスを抱えてしまっては、意味がありません。
ただ、顔出しモニターをされる方は、長く薄毛で悩んでいて、自分が自毛植毛手術をしてその悩みから解放されたため、同じような境遇にある方にこの方法を教えてあげたいと考えている方が多くいます。
もし、手術を受けることをオープンにできるグループに自分が当てはまるとお考えなら、顔出しモニターも是非ご検討いただければと思います。
はい、昔は、メスを使って後頭部の頭皮を切開する手術法が主流でした。
薄毛治療のための自毛植毛手術が、現在のように専門クリニックで本格的に行われるようになったのは、2000年代に入ってからになります。それまでも植毛手術は行われていましたが、専門とする医療機関がほとんど無く、症例数も比較にならないほど小さなものでした。
この自毛植毛手術が本格化した時期に多く行われていた手術方法が、一般的にFUSS法と言われる手術法です。
この手術法では、後頭部の皮膚をメスで木の葉のように切り取り、切り取った頭皮を一株一株、株分けし、薄毛部分に移植します。
切り取った後は、上下の皮膚を縫い合わせます。切り取った分の頭皮が短くなるため、術後、頭皮に強いツッパリ感を感じたり、メスで切開するため、長期間、強い痛みが残る場合があったりしました。
多くの移植毛を一度に採取できるため、大量の移植毛が必要な場合に適している等のメリットはありましたが、その分、身体への負担も大きいというデメリットもありました。
これに対して、現在主流のFUE法は、特殊な医療器具で移植毛を一株ずつ採取する方法です。患者への身体の負担が小さいというメリットがありましたが、大量の移植毛が必要な手術では、一株ずつ医師が採取するため、FUSS法と比べ移植毛採取に時間がかかり、その分手術費用が高くなるというデメリットがありました。そのため、当初多く選ばれる手術法ではありませんでした。
2つの手術法が平行して行われる時期がしばらく続きましたが、結果的に現在では、身体への負担が少ない「メスを使わない」、「切らない」FUE方法が主流となっています。
移植株を採取する際のメリットは傷口が小さくなることで、患部回復が早く、負担が小さくなります。また、移植する際は、密度を高く移植できます。
デメリットは、取り扱いがより繊細になるため、医師や看護師に技術や経験が必要となります。
親和クリニックでは、0.5mm-0.6mmと国内最小級のマイクロパンチブレードを自毛植毛手術に使用しています。この医療器具の細さが注目されるのは、自毛植毛手術を行った際の結果と結びつくからです。
薄毛治療、AGA治療のために自毛植毛手術を行いますが、手術の過程は、移植株を採取する過程と採取した株を植え付ける過程の大きく2つの工程に分かれます。そのどちらにもマイクロパンチブレードが使用されます。
移植毛を採取する過程では、後頭部の移植に適した毛髪を細胞ごとくり貫くように採取します。そのため、マイクロパンチブレードの径が小さいほど、傷口が小さくなります。当たり前ですが、傷口が小さければ、小さいほど、回復しやすく体への負担は小さくなります。ただし、技術が低いと細胞を良い状態で採取できない可能性もあり、その取扱いは医師の経験や技術が必要な医療器具と言えます。
採取した株を植える際は、マイクロパンチブレードで移植ホールと呼ばれる穴を作り、そこへ移植株を植えていきます。マイクロブレードのサイズは、移植ホールの大きさに直結しますので、小さければ、小さいほど間隔をつめて作成できるため、高密度移植が可能になります。しかし、これも医師や看護師の技術や経験が影響します。移植ホールの間隔を詰めすぎると移植する株や、まわりの毛髪に悪影響を与えてしまう場合もあります。
技術を持った医師、看護師であれば、マイクロブパンチブレードの細さは、何より、患者様への身体の負担が小さいという点で、大きなメリットであると考えられます。
顔を出さなくてもモニターは可能でしょうか?
AGA治療のため、自毛植毛手術を受けようと考えています。費用を抑えるためモニターに応募しようと思いますが、顔を出さなくてもモニターは可能でしょうか?
親和クリニックでは、顔を出さなくて良い20%OFFのモニタープランをご用意いたしております。20%・30%・50%、それぞれのご優待率によって、開示内容・価格が異なります。
下記にまとめましたので、参考になさってみてください。
モニターにご参加頂くことで、自毛植毛手術を受けたいと考えている方々の具体的な参考資料となりますので、宜しければ、ぜひご応募ください。
※部位写真…手術部位を中心に撮影します。顔が分からないよう目を外した写真になります。
自分の髪を培養して移植するような手術は可能なのでしょうか?
薄毛治療のため、自毛植毛手術が有効なことが分かったのですが、毛髪の移動であり、総数が増えるわけではないと知りました。実際に自分の髪を培養して増やすようなことは出来ないのでしょうか。
現在は、そのような技術はありません。
ご質問にあった技術は、残念ながら現在はありません。しかし、将来はそういった技術も開発される可能性はあります。
実際に横浜国立大学の福田淳二教授をプロジェクトリーダーとしたグループが2022年10月にアメリカの科学雑誌「サイエンス・アドバンシズ」に体の外で人工的に髪の毛を作り出すことにマウス実験で成功したと発表しました。
NHK NEWS WEB
(https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221022/1000086075.html)
この発表によると培養した毛をマウスに移植すると一度抜けても生え変わる仕組みを持った毛包を含む一定の長さがある毛を、ほぼ100%の精度で人工的に作ることに成功したと言います。
この技術が発展すれば、例えば、AGA治療のために数本の髪を採取し、それを培養して、希望の場所へ希望の本数を移植できるようになり、現在の自毛植毛の制約なく、自毛植毛手術の発展型の手術が可能になるかもしれません。
ただ、マウス実験の段階です。実用化までにはまだまだ研究が必要な状態です。
通常のメスを使用しない自毛植毛の場合、仰る通り後頭部をバリカンで短く刈り上げて移植毛を採取するのですが、当院のナチュラルカバーリング法《NC-MIRAI法》は、後頭部を短く刈り上げないで毛髪を採取することができます。ドクターが自ら移植毛をチョイスし毛髪1本1本を丁寧に採取するので、刈り上げずに植毛ができるのです。後頭部を短く刈り上げることに抵抗がある方や女性の方、また他人にバレずに自毛植毛を受けたいという方にオススメの手術方法になります。
当院では各種クレジットカード、アリペイなどご使用になれます。また、利率の低い優良メディカルローンもご利用になれます。
自毛植毛《MIRAI法》は1度の手術でおよそ4,000株の移植が可能です。毛髪に換算するとおよそ10,000本になります。もちろん日帰りで受けることができます。また、移植のための毛穴を作成するのに、直径0.6mmの超極細マイクロパンチブレードを使用することで、他の自毛植毛術では実現不可能な高密度の移植を可能にしています。ですから、当院の自毛植毛は高密度の移植により“密度の濃いより自然なボリューム感”を実現しているのです。
当院でも遠方からいらっしゃる方が少しでも気軽にお越しいただけるよう、交通費・宿泊費補助制度を設けており、交通費と宿泊費の一部を補助いたします。補助額には上限を設定させていただいておりますので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。
当院の自毛植毛《NC-MIRAI法》は切らない自毛植毛《MIRAI法》をさらに進化させた自毛植毛法です。通常は移植毛を採取する後頭部をバリカンで刈り上げるのですが、このNC-MIRAI法は採取部を刈り上げずに採取する方法です。ですから、手術後のカバーシート(部分カツラ)も必要ありません。翌日からこれまで通りの髪で日常生活に戻れます。手術後の髪型を変えることがないので“誰にも知られずに”自毛植毛の手術が受けられます。
「リアップ」以外の商品も効果があるのですか?
私は大正製薬の「リアップ」を使っています。効果も感じているのですが、薬局へ行くと他の商品もあり、最近は値段も安いので切り替えも考えています。
他の商品も同じように効果があるのでしょうか?
他の商品でも効果のあるものはあります。ただし【ミノキシジル】が含まれているものに限ります。有効成分を確認し、使い比べてみても良いと思います。
AGAの塗布型の治療薬として、「リアップ」があります。大正製薬が製造し、国内市場を独占していました。しかし、有効成分のミノキシジルに関しての特許が切れたことから、2018年より多くのミノキシジルのジェネリック商品が発売されるようになりました。
商品についても値段はもとより、有効成分であるミノキシジルの配合量、他の成分の追加など、特徴ある商品も多くあります。
値段だけの比較ではなく、どんな成分が使われていて、どういう特徴があるのかをよく把握してから、実際に使ってみて自分に合うかを確かめてみても良いのではないでしょうか。
親和クリニックでは、当院の中山医師が開発に関与した塗布型の「ハイブリッドミノキシジル」をおススメしています。
院内独自製法により、頭皮での滞留時間が長く、浸透しやすく、べたつきが少ないことが特徴の商品です。
プロペシアは効果が出るまで半年以上服用する必要あると言います。何故ですか?
プロペシアは服用し始めて、個人差があるものの半年以上経たないと効果が実感できないと聞きました。その理由は何故でしょうか?
ヘアサイクルを正常に戻し、正常な毛髪が生えそろうために半年以上の時間が必要なためです。
プロペシアが薬剤名で、その有効成分がフィナステリドです。
ご質問についての答えですが、これを示すには、何故プロペシアがAGAを治療できるのかという仕組みを理解する必要があります。
AGAの進行プロセスは、まず男性ホルモンのひとつであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついてDHT(ジヒドロテストステロン)を生成することから始まります。次にDHTが毛乳頭の男性ホルモンレセプターと結合し、脱毛因子(TGF-β)に指令を出すことにより脱毛が起こります。
逆に言えば、このプロセスのどこかを邪魔できれば、AGAの進行を妨げることが出来ます。
実際にフィナステリドは、5αリダクターゼⅠ型(※)を抑制することにより、DHTの生成を阻害し、AGAの進行をくいとめます。
しかし、ただ1度くいとめただけでは意味がありません。毛髪は一日で生え変わり、一日で十分な長さに成長するわけではないからです。
継続してAGAの進行をくいとめることで、ヘアサイクルを正常に戻し、正常な毛髪を成長させることがプロペシアのAGA治療です。
そのため、効果が実感できるまでに半年以上の時間が必要になるというわけです。
※5αリダクターゼの一種。Ⅰ型は頭頂部や前頭部に分布。Ⅱ型は全身に分布。
親和クリニックでは、遠方で来院し辛い方のために自毛植毛写真相談を行っています。(https://shinwa-clinic.jp/online_counseling/)
親和クリニックは、東京以外にも名古屋、大阪、福岡でクリニックを開院しています。 しかし、それでもご質問者のように来院するには遠いと言う方もいらっしゃいます。 そこで、HPから必要事項を記入し、所定の角度で撮影をした写真をアップロードいただけば、24時間以内に治療に必要な移植株の概数とそのお見積を返信させていただく、写真相談窓口を設置しています。 スマホなどの写真で構いません。まずはこちらをご利用いただければと思います。
もし、ご来院頂ければ、患部をしっかり拝見させていただいた上で、治療法についてご説明させていただきます。どんな悩みをお持ちで、理想とするヘアラインはどんなものかを直接お聞きし、自毛植毛手術についての疑問や心配な点もご相談いただけます。ですから、AGAや自毛植毛について独自に勉強されていて、色々な疑問をお持ちの方や自毛植毛手術が実際にどんなものかを詳しく知りたい方は、やはりご来院いただいて、直接ご相談された方が、どういった治療を受けるべきかを正確にご判断を頂けるかと思います。
カウンセリングは予約制ですので、他の用事でお近くに来られるタイミングで、うまく調整いただけると効率的かもしれません。是非ご検討ください。
カウンセリング後、すぐに自毛植毛手術を受けられますか?
自毛植毛手術の有効性を知り、思い立ったら吉日と正月休みにすぐ手術を受けようと決めたのですが、他院でカウンセリングを行ったところ、手術は早くても3か月後と言われました。薄毛治療、特にAGA治療は、早い方が良いと言うのに残念です。何とかすぐに自毛植毛手術を受ける方法はありますか?
お気持ちは分かりますが、まず、手術をお受けいただく前に、カウンセリング、血液検査をお受けいただく必要があります。
ご質問者のお気持ちは良くわかります。『思い立ったら吉日』と言うお気持ちも大切です。ただ、自毛植毛手術は外科手術となりますので、まずはカウンセリングで現状確認、ご希望のイメージ等をお伺いさせていただき、術後の経過等もしっかりご理解をいただく必要があります。
また、血液検査によるメディカルチェックも、安全に手術をお受けいただくために必要なことです。
自毛植毛手術は、基本的には大きな危険を伴う手術ではありませんが、他の病気を患っていたり、健康状態が良くなかったりした場合、手術への影響や身体の負担を考え、手術を延期、中止の判断をする場合もあります。
カウンセリング、血液検査に問題がなければ、手術日程を調整します。
早めの手術を希望された場合、通常は1か月程度で調整が可能です。
しかし、ご質問者のようにお正月や大型連休などの長期休暇で手術を希望される方は多くいらっしゃいますので、そういった時期を希望される場合は、少しお待ちいただくことになることもあります。平日等でご調整いただける場合は、カウンセリングから1週間前後で日程をご案内出来ることもあります。詳しくは、カウンセリングの際にご相談ください。
薄毛治療専門クリニックのHPを見ると無料カウンセリングとあります。
何を行うのでしょうか?
最近、抜け毛が増えてきて、いよいよ育毛シャンプーだけでなく本格的な治療を行うことを検討しています。インターネットで薄毛治療専門クリニックのHPを見ると無料カウンセリングとありますが、実際にどんなことを行っているのでしょうか?
また、無料カウンセリングを受けたら、何か治療を始めないといけないのでしょうか?
医師・カウンセラーが不安に思われていることをお聞きしたり、薄毛治療の多岐にわたる相談を受けたりしています。そして、状態を見て必要な場合は、自毛植毛手術や服薬による治療のご提案を行っています。
また、カウンセリングを受けたから何かをしなくてはいけないと言うことはありません。カウンセリングを受けるだけでも今後の薄毛対策に役立ちますので、気軽にお申込み下さい。
無料カウンセリングと聞いて、費用が係らないと安心する方も、逆に無料が不安という方もいるかと思います。もちろん、各クリニックによって内容は違うかと思いますので、一例として、親和クリニックで行っている無料カウンセリングについて紹介します。
まず、無料カウンセリングにお越しいただいた方には、受付後、薄毛についての悩みや既往歴、服薬中の薬などを答える問診表をご記入いただきます。
そして、現在の状況確認のため、頭部の写真撮影を行います。
その後、医師・カウンセラーが状態を確認し、治療の必要が認められた場合、具体的に自毛植毛手術や服薬による治療のご提案を行います。治療のリスクなどもしっかりとお話しをします。また、ご質問をいただければ、医学的な観点から疑問に思われことについて説明し、費用や治療の流れなどの詳細を説明します。AGAや薄毛に関する知識、普段の食生活について等、気になることはなんでもご相談していただき、必要な場合はアドバイスをさせていただいております。
ただ薄毛の不安を募らせいても何も解決しませんが、無料カウンセリングをお受けいただければ、悩みを解消する第一歩になるはずです。
初診日のカウンセリングにお越しの際に血液検査を受けていただきますので、手術はその結果を待ってからということになります。この血液検査では現在の身体の状態を検査するもので(肝機能や感染症など)安全に植毛の手術を行うために実施します。この血液検査に3日ほど時間がかかるため、カウンセリングから3日後以降に手術の日程を設定していきます。
はい、自毛植毛手術後は、特にメンテナンスのための通院は必要ありません。
薄毛治療は、植毛手術や薬剤治療、増毛など色々な方法があります。
その中で、自毛植毛手術は、施術後の定期的なメンテナンスが必要ありません。
まず、親和クリニックでは、手術翌日に洗髪・消毒のためご来院いただきます。
その後、MIRAI法で後頭部の刈り上げ部分をカバーシートで隠す術式をご選択いただいた場合は、カバーシートの調整や取外しの為に数回ご来院いただく必要がありますが、カバーシートをご選択されない場合は、次にご来院いただくのは、術後半年検診となります。
この検診に関しましては、術後の経過確認の為、可能であればご来院いただくようお願いしておりますが、特にメンテナンスのための定期的な通院は必要ありません。
それに対して、薬剤治療や増毛等は、医療機関や専門施設での定期的な治療やメンテナンスが必要になります。これは、期限があるものではなく、薄毛対策を続ける限り続くことになります。
親和クリニックでは、その料金の比較資料も発表しています。
参考)親和クリニック 薄毛対策を徹底比較
https://shinwa-clinic.jp/pickup/special_interview/
この資料では、10年薬剤治療を続けた場合、220万、増毛の場合230万円のメンテナンス費用がかかると示されています。
こうした比較データを見るとある程度のタイムスパンで考えれば、自毛植毛手術は割高な方法ではないことが分かります。
薄毛治療のため、自毛植毛手術をした後、スタイリング剤を使ったり、パーマやカラーリングをしたりしても良いのですか?
AGAが進行していて、薄毛治療のため、自毛植毛手術を受けるつもりです。ただ、手術自体がはじめてのこともあり、スタイリング剤を使ったり、パーマやカラーリングしたり出来なくなってしまわないかが不安です。そういったことをしても良いのですか?
はい、好みの髪型を楽しんでいただいてかまいません。
ただし、手術直後の3日間は気を付ける必要があります。
AGA治療、薄毛治療のために自毛植毛手術を受けた後は、基本的には、自分の好きな髪型を楽しんでいただいて構いません。しかし、手術直後は、傷があり頭皮がデリケートな状態ですので、3日間程はスタイリング剤等を避けていただいた方が良いです。
3~4日後には、頭皮も落ち着きますので、スタイリング剤を使ってセットしていただいて構いません。ただし、移植部の頭皮にスタイリング剤が大量に付着するような使い方はおススメできません。術後1週間経過するまでは、移植部は髪の毛の表面だけに軽くだけ使ってください。使用後は、毎日洗髪を行い、スタリング剤をしっかり落とすようにすると頭皮のトラブル防止に役立ちます。
術後1週間経過後は、普段通りにご使用いただけるようになります。
また、パーマやカラーリングは、基本的には、手術後一か月程度で可能になります。ただし、傷の治りや頭皮状態により、個人差があります。カラーリング剤やパーマ液は刺激強く、頭皮がデリケートな状態で使用するとトラブルを引き起こす可能性があります。使用するかの判断を迷うようなら、担当医師や専門スタッフに一度相談されると良いかもしれません。0
頭皮がデリケートな時期を過ぎれば、特にトラブルを心配する必要はありません。通常のヘアケアで、まわりの髪と同じように扱っていただいて大丈夫です。
手術が終わって帰宅される際に包帯を巻き、手術の翌日に消毒のために来院していただきます。その際に包帯は取ることができます。
基本的に翌日から洗髪することができますが、移植したところはあまり力を入れずに洗っていただく必要があります。せっかく移植した毛髪がしっかりと生着する前に抜け落ちてしまうこともあるからです。
手術はMIRAI法、NC-MIRAI法共に局所麻酔による手術ですので、痛みを感じることはありません。麻酔のための注射の際にチクっとした痛みはありますが、すぐに麻酔が効くのでほとんど痛みを感じることはありません。当院の自毛植毛は患者様の身体への負担を軽減するために開発されており、メスを使用せずに毛根を組織ごと極細口径のマイクロパンチブレードで、1株ごと丁寧に採取するので手術後の痛みやダウンタイムが大幅に少なくなっています。術後の腫れには個人差がありますが、約1週間で治ることが多いです。
私たちは、患者さまのお悩みやご要望を深く理解することから始めます。
その為に当院の無料カウンセリングでは、医師、専門カウンセラーがカウンセリングを行い、
患者さまのご不安やお悩みを解決に導きます。
どんな些細なことでも結構ですので、私たち専門スタッフにご相談いただければと思います。