植毛 大阪 親和クリニック 自毛植毛 大阪コラム 【公式】

自毛植毛には寿命があるのか

自分の毛髪を薄さが気になるところに移植する自毛植毛は、長持ちするのかという疑問を抱かれることがあります。頭頂部などの気になる部分というのは毛髪が抜けやすく、育ちにくい部分という認識があることから、そこに移植しても抜けてしまうのではないかという不安を感じての疑問だと思われます。親和クリニック大阪院に訪れる方の中にも同じような疑問をお持ちの方が多くいます。そこで、今回は、そんな疑問にお答えします。

自毛植毛は抜けないわけではない

 

自毛植毛手術で移植された髪は、もともとが自分の自然の毛髪なので、抜けないということはありません。こういう話をすると人工毛のほうがよいのかと思われる方もいるようですが、実は人工毛は1年ほどで半分以上、中には9割が抜け落ちるという報告もあります。頭皮にとって人工毛は異物となるので、定着しにくいわけですが、抜けてしまったら、そこに変化が起こることはありません。ところが、自毛植毛は自分の毛髪で、生えてきている部分が違っているだけで、移植した毛髪は自然のままの状態です。

自毛植毛は自然の状態の毛髪を別のところに細胞ごと植毛するので、頭皮との相性がよくて、人工毛のように拒絶反応を起こすことなく、自然に自分の毛髪を生やすことができます。そんなメリットがある反面、通常の毛髪と同じように抜けることがあります。これはデメリットではなくて、通常の毛髪と同じようになった証拠ともいえます。

自毛植毛手術で移植された毛髪は、1〜3か月ほどで一旦抜けることもあります。一度に多くの毛髪が抜けることにショックを受ける人もいます。中には自毛植毛が失敗したのではないかと考える人もいるのですが、これは一時的脱落と呼ばれていて、普通に起こることです。自毛植毛は毛根を含めた毛包ごと植毛するので、毛母細胞が正常に働いて毛髪の成長が始まります。

通常のヘアサイクルでは成長期、退行期を経て休止期になって、その後に抜けるという周期を繰り返しています。通常のヘアサイクルでは休止期の3〜6か月を過ぎたあとに脱毛するのですが、自毛植毛では休止期になったのと同じになって抜けることになります。その抜けるまでの期間が1〜3か月ということですが、自毛植毛した毛髪は同時期に抜けることが多いことから、余計な心配をさせることにもなります。

自毛植毛手術後の脱毛は、いわばヘアサイクルがリセットされた状態で、ここから新たな発毛の周期が始まるということです。同時期に脱毛(一時的脱落)が起こることから多くの移植した毛髪が抜けてしまうかのような印象を与えがちですが、実はすべてが頭皮に定着するわけではないという報告もあります。しかし、その本数は5%ほどで、95%は定着して正常のヘアサイクルを繰り返すようになるので、安心することができます。

定着すれば生え続ける

頭皮に定着したといっても、抜け毛が気になる頭頂部などに移植したので、また抜けてしまうのではないという心配をする人がいます。しかし、自毛植毛は、もともとAGAの影響を受けづらい抜けにくい部分、側頭部や後頭部の毛髪を毛包ごと移植するので、もとの部分と同じように丈夫な毛髪として成長していくことになります。

 

脱毛した後は4〜6年の成長期を迎えて、3週間ほどの退行期を経て休止期に移っていくことになるわけですが、正常なヘアサイクルを保つためには、血流を盛んにして毛母細胞に血液を多く送り込むことが大切になります。頭頂部で薄毛が多いのは、この部分の血流量が少ないことも指摘されています。薄毛対策のための頭皮マッサージのように激しい揉み込みは必要ないとしても、血流を促進するために入浴後や頭皮に触れて硬さを感じたときに軽くマッサージをすることは大切です。

また、食事の内容も注意が必要で、牛肉や豚肉に多く含まれる飽和脂肪酸は血液をドロドロにして血流が低下しやすくなります。脂肪の多い部分を避けるようにしたり、血液をサラサラにする効果がある魚を食べたりする機会を増やすといったことも大切になります。健康的な食生活は、髪にも体にも重要だということです。