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自毛植毛の髪の毛の密度

自分の頭皮状態と向き合い、客観的に対策を考えるというのは思っている以上に難しいものです。一番最初のハードルは自分が薄毛だときちんと認識することです。医師が見ても薄毛ではないと言える状態で薄毛だと悩む人もいれば、薄毛がかなり進行している状態でも深刻だと思わなかったという人もいます。自分が薄毛かどうか迷ったら第三者に見てもらうか、植毛クリニックなどに相談してみるのが良いでしょう。自分が薄毛状態だと認識して初めて薄毛治療は行われるのです。

薄毛治療の中でも、自毛植毛を考えるうえで誤解が多いのが密度についてです。とにかく髪の毛を濃くしたいと思うことから、集中的に薄毛部分に植えてほしいと思う気持ちも分りますが、実はそれが良い結果を及ばさないことがあることはご存じでしょうか。

自毛植毛には最適な密度があります。移植するグラフト数や密度によって術後の見た目が大きく左右されます。それはどういうことか説明致します。

自毛植毛の密度について

 

あくまで一般的に密度は、粗密の度合い・割合のことです。自毛植毛の分野でもこれと同じ使われ方をしています。つまり一定範囲内のグラフト数の度合いを密度と定義づけています。基準ですが1cm平方範囲の頭皮にある毛穴の数。一説によると日本人は後頭部で、1cm平方に約60~80グラフトあるといわれています。それは本数で考えると平均150本~200本ほど髪が生えているということです。

薄毛が進行するということはある日突然すべての髪の毛が抜け落ちることでもなければ、何かのプログラム通り規則正しく順番に抜けるものでもありません。薄毛が進行すると、生え際や前髪のある前頭部などが、後頭部よりも密度が低くなります。ランダムに抜けるので、頭皮の透け感を感じやすくなっていきます。密度の上限は、一般的に1cm平方に40グラフト程度です。後頭部の密度のように高密度を求める場合は、1度の手術ではなく、2回の移植手術を行います。

密度の注意点

しかし密度には注意点があります。密度は濃ければ濃いほどいいと思いがちです。確かに、密度は薄いよりは濃い方が見た目がいい。これは事実です。しかしだからといって上限を大幅に超えた髪の毛を植毛してもいいというわけではないのです。

まず、一か所に過度に集中的に植毛してしまうと髪の毛の生育が悪くなります。髪の毛が健康的に成長しないのです。そしてもう一つは必要以上に後頭部の毛を採取しなければならなくなってしまうという問題も発生します。

自毛植毛は後頭部や側頭部などから毛母細胞ごと毛根を採取し、薄毛状態の前頭部や頭頂部に植える手術です。これにより植えられた髪の毛は、もともとあった髪の毛のように何度でも抜けたり、生えたりを繰り返します。そしてしっかりと生着した髪の毛がAGAの影響を再び受けることはありません。それはもともとAGAの影響を受けない部分から採取した髪の毛だからです。

では採取した後頭部の髪の毛は再び生えてくるのでしょうか。答えはノーです。イメージとして、髪の毛が生え変わる細胞ごと採取していると考えると分かりやすいのではないでしょうか。ということは自毛植毛するための髪の毛は有限ということになります。

そのため一か所に集中的に植毛するというよりは、見た目重視でバランスよく植えていったほうが満足度も上がります。

 

 

自毛植毛を考えている人へ

自毛植毛は自分の髪の毛が何度でも生え変わるというメリットがあります。しかし外科手術ですので、メリット、デメリットをしっかり考えてから決断することをおすすめします。

密度についても大切なのは、自分だけで判断しないことです。最終的にはクリニックに相談した方が良いでしょう。