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植毛 大阪 親和クリニック 自毛植毛コラム 【公式】

育毛剤と発毛剤の使い分け

育毛剤と発毛剤は違うものなのに、混同されがちで、効果が得られない使い方がされているだけでなくて、せっかくの効果を活かせないということにもなっています。
自毛植毛は、自分の元気な毛髪を薄毛が気になる部分に移植するものですが、元気な部分の状態を保っておくことは移植後の全体の状態維持にも重要なことになります。それだけに、育毛剤と発毛剤の選び方、使い方などは間違いがないようにすることは、とても大切なことになります。

育毛剤と発毛剤の違い

育毛剤は医薬部外品の扱いで、頭皮の血行をよくしたり、頭皮に必要な栄養を与えることで、健康的な毛髪を育たりする目的で使われます。そこから育毛という名称がつけられていますが、発毛サイクルを整えることで抜け毛を予防する効果が期待されていて、要は現状の維持を目指しています。
それに対して発毛剤は第1類医薬品で、薄毛の治療用という目的が明らかにされています。育毛剤は使用する対象者に特に定めはないのですが、発毛剤はAGA(男性型脱毛症)の人のためのもので、薄毛の状態を治療するためのものです。薄毛になった人の毛髪を生やし、増やすことを目指して開発されています。

目的が違うから成分が違う

AGAでは毛髪を作り出す毛包と呼ばれる毛母細胞の働きが低下していることから、毛包を活性化させることが必要で、低下の原因となっている男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の作用に対抗できるように成分も内容量も決められています。男性ホルモンと5αリダクターゼ酵素が結びつくことでDHTが生成されます。
このように目的が違っていることから、使用されている成分も違っています。育毛剤では発毛促進成分、頭皮環境改善成分、抜け毛防止成分が使われます。発毛促進成分はセンブリエキス、ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテル、ペンタデカン酸グリセリド、アデノシンなどです。
頭皮環境改善成分は炎症や雑菌の繁殖を抑えるもので、クジンエキス、セファランチン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、グリチルリチン酸ジカリウム、サイトプリン、イソプロピルメチルフェノールがあげられます。抜け毛防止成分はt-フラバノン、エチニルエストラジオールなどです。
発毛剤に使われるのは発毛促進成分で、代表的なものはミノキシジル(発毛作用、血流促進)です。そのほかにもデュタステリド、フィナステリド、プロペシアがあり、どれもDHT抑制、抜け毛防止作用が認められています。

育毛剤と発毛剤の使用期間

育毛剤で効果が得られるのなら、いつまで使ってもよいことにはなるのですが、薄毛に悩んでいる人の場合には、3〜6か月を目処にする例が多くなっています。発毛サイクルのうちの休止期から成長期に移行する期間は3か月以上であるので、長く見積もって6か月とされています。
この期間を過ぎても効果が認められない場合には、次の段階の発毛剤の出番となります。発毛剤は医薬品であるといっても、残念ながら誰にも同じような効果があるというものではありません。一般的には使用を始めてから2か月ほどで効果が現れ始めて、つまり発毛が見られるようになり、4〜8か月で新たな毛髪が確認できるようになります。そして、1年から1年半で安定的に生えてくるとされています。
この期間を過ぎても効果が確認できなかった場合は、他の方法を検討する必要があり、これが自毛植毛を始めるタイミングとなります。

同時に使っても大丈夫?

育毛剤にも発毛剤にも効果があるのだったら、同時に2つを使えば薄毛改善の効果が2倍になるのではないか、と考える人もいます。そういったことを期待する気持ちはわからないではないのですが、育毛剤も発毛剤も、それ一つだけで効果が得られるように成分や使用量が決められています。
一定量を超えて使っても、使った割の効果が上がらないということがあるわけで、育毛剤と発毛剤を同時に使っても、二重の効果が得られるわけではないのです。
それどころか、一つの製品で効果が得られるように成分の種類とバランスが決められているので、組み合わせて使ったことでバランスが崩れて、かえってマイナスになることにもなります。マイナスというのは、他の成分のために有効性が妨げられたり、十分に吸収ができなくなったりすることを指していますが、さらに進んで頭皮のかゆみやかぶれ、赤み、フケなどの頭皮トラブルが起こることにもなります。
医薬品である発毛剤には少なからず副作用もあり、育毛剤と一緒に使うことで頭痛や動悸、めまいなどが起こることもあります。その副作用のリスクが2倍になるかもしれないということを考えると、同時に使うことは決してすすめられることではありません。
そのようなことを考えるのではなくて、発毛剤でも効果が得られないという不安を感じているなら自毛植毛のような解決法について相談するべきではないでしょうか。

また、先程説明したようにデュタステリド、フィナステリド、プロペシアは、DHTを抑制する働きがあります。この作用機序で男性ホルモン抑制する働きがあります。そのため、発達が十分でないと考えられる10代は、この発毛剤は使用することが出来ません。男性ホルモンの抑制によるマイナス要素を考慮するためです。同じような理由から妊婦についても規制があります。妊婦は皮膚吸収の可能性も考慮し、触れることも規制されています。体内のお子様の男性ホルモンの働きを抑制し、成長の妨げになること可能性があるからです。

そのため、もし、小さなお子さんや妊娠中の奥様をお持ちの方は、発毛も大切ですが、リスクを頭に入れ、慎重な発毛剤の管理が必要です。予め気先生をお話しいただき、お子様や奥様には触れないような場所にしまっておくなどの徹底的な管理をしておくと安心です。

 

 

 

育毛剤と発毛剤の違い
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000013377.html