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地域性と毛髪の悩みとの関連性

「県民性」という言葉があります。各都道府県の住民の性質や気質、行動などを、それぞれの地域の特性から考察するもので、歴史や地形などが大きく影響を与えています。県民性とはいうものの、もちろん県だけのことではなくて、都・道・府も含めているので、正確にいうと「都道府県民性」ということになりそうです。髪に関する県民性の調査は、昨年アデランスが初めて手がけましたが、その第2弾の調査結果が発表されました。

髪に関する県民性調査

都道府県の違いが毛髪に与える影響というと、ダメージにつながる日照時間や日差しの強さ、雨風、気温差などを思い浮かべるかと思います。この調査の県民性は、どちらかいったら意識の違いに焦点を当てているので、自然環境が与える影響は少ないかもしれません。しかし、細かく調査結果を見ていくと、微妙に環境が意識に変化を与えていることも見えてきます。
今回の調査対象は全国の20〜60代の男女4888名で、47都道府県の各104名(男性52名、女性52名)と、それぞれが同数になるように配分されています。調査方法はインターネットアンケートで、同じ地域に3年以上住んでいる人となっています。
まずは自分の髪への意識として、「あなたはご自身の“髪”について自信がありますか?」と聞いています。自信がある、やや自信があるという積極性がみられる人(ポジティブな回答)は少なく、どちらともいえない、あまり自信がない、自信がないという回答は、全国平均では、ほぼ同様の割合となっていました。
全国平均では自信がある、やや自信があるという積極派は18.1%であるのに対して、あまり自信がない、自信がないという消極派(ネガティブな回答)は52.6%と、積極派の3倍にもなっていました。それだけ毛髪の状態に不安を感じている人が多く、そのケアを求めている人も多く存在していることがわかります。地域的には大きな差はみられなかったものの、関東圏では自信がある人は多く、積極派は21.0%となっていました。とはいっても、それほど多いという結果ではありません。

求めるのはボリュームと白髪のケア

次に都道府県別の結果を見ていきますが、自信がある、やや自信があるという積極派の割合が高いエリアを「髪ポジティブな県」、あまり自信がない、自信がないという消極派の割合が多いエリアを「髪ネガティブな県」と分けて、トップ10を選出しています。
「髪ポジティブな県」では、神奈川県と高知県がともに26.0%と同率1位、茨城県と山梨県が25.0%と同率3位、これに続いて5位が三重県(24.0%)、6位が奈良県(23.1%)、7位が同率で群馬県と熊本県(22.1%)、9位が大分県(21.2%)、10位が鳥取県(20.2%)の順でした。
「髪ネガティブな県」は拮抗していて、1位は宮崎県(59.6%)でしたが、2位は3県が同率(59.8%)で滋賀県、広島県、福岡県、5位は6県が同率(57.7%)で福島県、富山県、京都府、兵庫県、島根県、沖縄県となっていました。
東西で見てみると、「髪ポジティブな県」は東北が入っていなくて、茨城県から熊本県までばらつきがあって、傾向は見えてきません。一方、「髪ネガティブな県」は福島県と富山県という北側の県が入っているものの、全体的には西日本が多くを占めていました。
日差しの強さを見てみると、「髪ネガティブな県」は宮崎県、福岡県、沖縄県が入っていて、やはり日差しの強さが毛髪のダメージにつながりそうな感じもしてきます。
気象庁が発表した「晴れの国ランキング」では、岡山県がトップを継続中で、以下、山梨県、兵庫県、広島県、埼玉県、香川県、和歌山県、徳島県、大阪府、大分県の順でした。これは晴れた日数を比べているわけではなくて、過去30年間の気象データの平均から降水量1ミリ未満の日数を割り出したものです。曇りの日が多くても小雨があっても、1ミリ以上の雨が降らなければ晴れとしているのです。
とはいえ、日照時間が長い傾向にあることは間違いがなく、このランキングを毛髪への自信の調査結果と見比べてみると、「髪ポジティブな県」では山梨県と大分県がランク入りしていて、「髪ネガティブな県」では広島県と兵庫県がランク入りしています。日照時間が長いイメージがある南国の宮崎県と沖縄県が晴れの国ランキングに入っていないのは台風によって雨の日が多いことが影響しています。日照時間ではなく、日差しの強さで見ていくと、やはり「髪ネガティブな県」と関係がありのかもしれません。
髪に自信がある、やや自信があると回答した人だけに、「どういった点に自信を持っていますか? 最も自信が持てるポイントを一つだけお選びください」と自分のチャームポイントを聞いています。男性では「ボリュームがある」が36.5%と最も多く、「白髪がない(少ない)」が12.0%と続き、あとは拮抗しています。女性は「髪にツヤがある」が22.0%、「髪質(ストレート)」が17.2%、「ボリュームがある」が13.2%と続いています。
これとは逆に、自信がない、あまり自信がないと回答した人では、「どういった点に自信がありませんか? 最も自信のないポイントを一つだけお選びください」と聞いています。男性では「ボリュームがない(薄毛)」が56.6%で最も多く、「白髪が多い」が20.3%、「髪質(くせ毛・縮毛)」が9.3%と続きます。女性は「白髪が多い」が25.1%、「髪質(くせ毛・縮毛)」が25.0%、「髪が傷んでいる」が14.3%、「ボリュームがない(薄毛)」が14.1%の順でした。
男性の毛髪のボリュームの要は濃いか薄いかということで、白髪が多いと薄く見えがちです。これをカバーすることが男性には重要だということです。自毛植毛手術を行う際も、満足結果を得るためには、どうすれば薄く見えないかを考慮する必要があります。

髪に関する県民性の調査
https://www.aderans.co.jp/newsrelease/detail/20210713170832.html