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“髪ハラ”と日本の同調社会

「髪ハラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。髪ハラとは髪の毛に対するハラスメントのことで、セクハラやパワハラのように、被害者と加害者が存在します。

髪ハラの被害者は、薄毛の方です。前回のコラムでも記述しましたが、多くの方は望んで薄毛になっているわけではありません。AGA(男性型脱毛症)や白血病などの病気により、大切な髪の毛を失っている方々もいるということを忘れてはいけません。

今回は”髪ハラ”と日本の同調社会についてお話します。

脱毛症について

脱毛症には数多くの種類があり、「脱毛した」といっても、原因も症状も様々です。原因が違えば治療法も異なり、回復するかどうかの経過も違います。

多くは脱毛の原因がはっきりしています。膠原病、代謝病、消化器病などの全身病、過激なダイエット、薬剤の副作用、あるいは頭皮の細菌・真菌などの感染症、湿疹・皮膚炎や腫瘍でも脱毛することがあります。これらのときは、その原因となる病気の治療が優先し、多くはその病気が良くなれば毛も回復します。ただし、熱傷や外傷後など、皮膚の瘢痕化による脱毛は回復しません。

出典 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q14.html

脱毛には実に多様な種類があり、症状も個人差があります。薄毛と一概に言っても、治る場合もあれば、完治が難しいものもあるということを知って頂きたく思います。

円形脱毛症は自己免疫病だと考えられているので、リンパ球の攻撃が収まれば、元通りに髪が生えてきます。しかし、日本人男性の3割ほどが悩まされるAGAは違います。

男性ホルモンレセプターで脱毛因子「TGF-β」が増加すると、髪の成長を阻害します。発症後に完治する有効な治療法は今のところなく、自毛植毛しない限りは髪の毛が元通りにもどることはほとんどないと言わざるをえません。

 

薄毛に悩む人の理由

薄毛に悩む人が不快に感じる理由は、もしかしたら薄毛そのものの状態ではないかもしれません。日本パブリックリレーションズ研究所が実施した薄毛いじりによる「『髪(薄毛)ハラスメント(髪ハラ)』に関する全国2万人アンケート」の調査結果では、薄毛に悩む人の約4割は、いわゆるネタにされる、からかわれる等といった被害を受けたことがあることが明らかになりました。そして結果として、7割が「不快な気分になる」と回答しました。

つまり、薄毛の方は薄毛状態がいやなのではなく、薄毛により「バカにされたり、からかわれる」ことが不快に感じるのだと言い換えることもできそうです。

もちろん、全ての方がこのような理由と言うわけではありませんが、薄毛の人を苦しませているのはその症状よりも、社会の人々のとらえ方の方なのだと考えることもでき、なかなか考えさせられます。

薄毛になる可能性は誰にでもある

また、薄毛に悩んでいない人の約3割が、薄毛の人に対して冷やかしたりする等の「髪ハラ」をした経験を持っているが、その6割以上は自身の行為に、「場の雰囲気がなごむ・盛り上がる」と回答。

出典 https://news.yahoo.co.jp/articles/b838bbb4050d8fdca8064816d45e50a01148f69e?page=1

 

こちらも衝撃的な回答です。髪ハラ経験者は多く、動機も些細なことだということが分かります。

ここで留意して頂きたいのは、薄毛になる可能性は誰にでもあるということです。確かにAGAは遺伝的要素が強いのですが、事故や病気による薄毛は起きないとは限りません。

脱毛症についてはまだ情報が少ないので、今後も情報発信を積極的に行っていきたいと思います。