読者や視聴者などの身近な感覚や意識を把握しておくのは重要なことで、その意識の中でも髪や頭皮に関する感覚は情報発信の重要な項目といえます。
総合週刊誌の『週刊ポスト』は、意識行動を深掘りするナイスミドル研究所を発足させましたが、読者を対象としたアンケートを実施していて、その中で髪と頭皮に関する調査が行われました。
髪と頭皮に関する調査
対象となったのは、アクティブなミドル・シニア層とのことで、１２００人の読者のうち男性は９７％、平均年齢は５６.５歳でした。調査方法は読者アンケートとWebアンケートです。
一般のアンケート調査では、どんな薄毛対策を実施しているのか、望んでいるのかが聞かれるだけで終わることもあるところ、読者が髪と頭皮について望んでいる記事を聞くことによって、これまでにない結果が期待されます。
ＡＧＡ治療だけでなく、有効な薄毛対策のひとつである自毛植毛への関心についても知ることができる調査ともいえます。
悩みのピークは５０代
初めの質問は『「髪」「頭皮」に関する悩みはありますか？』で、「はい」は４９.５％、「いいえ」は５０.３％、無回答は０.３％で、平均年齢（５６.５歳）の割には、悩みがある人とない人が半々ということに驚きの感覚があります。
悩みがある人は、いつから感じていたのかが次の質問項目で、『いつ頃から「髪」「頭皮」に関する悩みが生じるようになりましたか？』と聞いています。
これは回答者の年齢にもよるところがありますが、今回の年齢によるバランスを見てみると、２０代が７２人、３０代が８４人、４０代が１２０人、５０代が１７７人、６０代が１０３人、７０代が３１人、８０代以上が４人となっていました。
実際の薄毛の状態よりも、それを薄毛と感じて悩むようになる年齢ということですが、５０代がピークで、年齢が進むにつれて悩む人が多くなり、６０代以降では大きな悩みと感じなくなっているようです。
抜け毛・薄毛の悩みが一番
今回の調査は薄毛に限ったわけではない髪と頭皮の悩みということで、どれくらい薄毛の悩みがあるのかも気になるところです。
そこで『「髪」「頭皮」に関する具体的な悩みは何ですか？』との質問への回答を見てみると、「抜け毛・薄毛」が４３８人と最も多く、続いて「白髪」が１７１人、「ハリ・コシの低下」が９４人、「フケ」が６９人、「くせ毛」が４１人、「臭い」が１５人、「その他」が２４人となっていました。
髪と頭皮の状態は見た目に表れるだけに、そういった外見の変化が大きな悩みとなっていることがわかります。
ヘアケアにかける金額
この手のアンケート調査には必ずといっていいほど、対策にかけている費用が質問項目にあがっています。
ここでも『「髪」「頭皮」のケアに毎月どれくらい費用をかけていますか？』との質問をしていますが、「１０００円未満」が６５３人、「１０００円以上３０００円未満」が３００人、「３０００円以上５０００円未満」が１３０人、「５０００円以上１万円未満」が４６人、「１万円以上３万円未満」が１０人、「３万円以上」が１人、「無回答」が１人との結果でした。
金額を高くなるほど人数が減っていくのは、どのアンケート調査でも同じようなことですが、自毛植毛のように決定的な解決法があることがわかれば、金額に対する意識は大きく変わることにもなります。
低い金額でも毎月の積み重ねは長く続くほど跳ね上がっていきます。薄毛対策の中で自毛植毛だけは費用のタイプが異なっているだけに、その期待は大きなものがあります。
また、もっと費用をかけて薄毛対策の効果を得たいと考えていても、なかなか行動に起こせない人が多いという結果でもあります。それだけに、週刊誌だけでなく、多くのメディアの伝え方に期待したくなります。
試してみたいヘアは？
続く質問の『今後試してみたい「髪」「頭皮」のケアはありますか？』には、最先端のケアが出てくるのかと期待してみたのですが、「ヘアケア用シャンプーやコンディショナー」が４１３人、「発毛剤・育毛剤」が３６５人、「ヘッドスパ」が１９４人、「頭皮マッサージ器」が１８１人、「ヘアケア機能があるドライヤー」が９５人、「頭皮用美容液」が７９人、「その他」が１２５人の順でした。
まだ、身近なところで手に入ることで対応したいという気持ちが強い人が多いようです。
読んでみたいヘアケアの記事
最後の質問は週刊誌と関係しているという特徴的な質問で、『読みたいと思う記事のタイトルはありますか？』と、あげられたタイトルから選ぶようになっています。
「絶対にやってはいけない髪を死なせるＮＧケア」が６１１人、「髪がぐんぐん蘇った人のヘアケア１０か条」が３６３人、「あなたの髪を２０歳若返らせる薬・サプリ」が２１７人、「あの大ヒットヘアケア商品の開発舞台裏」が１５７人、「あの有名人がこっそり使っているヘアケア家電」が１５６人でした。
最新のヘアケア事情が選択肢にあったら違った結果になったのではないか、と感じさせられるアンケート調査でした。
髪と頭皮に関するアンケート調査
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