男性型脱毛症のＡＧＡ（Androgenetic Alopecia）が随分と知られるようになっていることに比べたら、ＦＡＧＡは、まだ広くは知られていないかもしれません。
ＦＡＧＡは「Female（女性の）ＡＧＡ」のことで、「女性男性型脱毛症」と訳されています。

女性特有の薄毛の原因

女性に起こる脱毛や薄毛を指していて、男性型と同じようにホルモンバランスの乱れによって起こることから単なる抜け毛による薄毛とは違うものと認識されています。
そのＦＡＧＡについて、３０〜４０代の全国の女性（１００５人）を対象にした「女性のＦＡＧＡ予備軍に関する調査」（インターネット調査）がリアスクリニックによって実施されました。
ＦＡＧＡの治療はＡＧＡ治療の薄毛対策とは異なるものの、その先にある決定的な薄毛対策である自毛植毛への期待感は共通するところがあり、女性の関心が高まっているのもＦＡＧＡの増加が影響しているようです。

原因はストレスと乱れた生活習慣

初めの質問は「髪の状況について、次のうち当てはまることは何ですか？」で、複数回答によって全９項目のうち上位６項目が抜粋されて発表されています。
その順位は、「抜け毛の量が増えた」が３０.０％、「頭皮がかゆい」が２６.５％、「髪のボリュームがなくなった」が２５.３％、「髪が細くなった」が２３.０％、「頭皮がベタつく」が１８.０％、「その他」が１６.５％でした。
次の質問の「ご自身の生活について、次のうち当てはまることは何ですか？」も複数回答（全１４項目のうち上位６項目を抜粋）で、「ストレスを感じている」が５５.６％、「運動をしていない」が４０.１％、「睡眠不足になることがある」が３８.３％、「食生活が乱れている」が３１.６％、「ホルモンバランスが乱れている」が２７.９％、「お酒を飲む」が１７.８％の順でした。

薄毛の原因の認識

ストレスや生活習慣の乱れを受けて、「これらの行動が女性の薄毛に繋がると知っていますか？」との質問をしていて、「よく知っている」が１２３％、「多少知っている」が４０２％、「あまり知らない」が３１０％、「まったく知らない」が１６５％の割合でした。
抜け毛の増加や頭皮のかゆみ、髪のボリュームの減少が気になる人は、知っている人が多く、それだけ情報の収集をしているということです。

薄毛を感じたタイミング

「自身の髪について、薄毛（以前より薄毛になってきている）と感じたことはありますか？」との質問には「ある」が４０.０％、「ない」が６０.０％と回答しています。
そのタイミングについて、「どのようなときに薄毛と感じましたか？」と、前問に「ある」と返答した人（４０２人）に複数回答で質問しています。
その結果、「抜け毛の量が増えた」が６４.２％、「髪の分け目や生え際が目立つようになった」が５６.５％、「シャンプー・ブローしたときの抜け毛が気になるようになった」が４１.０％、「ヘアセットの際に髪のボリュームが出なくなった」が２５.１％、「髪を結んだりまとめたりする時に毛量が減った」が２１.４％、「その他」が０.８％との回答でした。

薄毛対策への女性心理

「女性の薄毛が増えるのは何歳くらいか知っていますか？」との質問に、「知らない」と答えているのは９３.１％と圧倒的に多く、「知っている」は６.９％でした。
次は肝心な対策についての質問で、「もし、薄毛（薄毛の予兆）になってきたら何かしらの対策を行いますか？」については「行う」が６２.８％、「行わない」が３７.２％でした。
続いて「どのような対策を行いますか？」と複数回答で質問しています（全１０項目のうち上位５項目を抜粋）。
「頭皮のマッサージをする」が７０.５％、「十分に睡眠をとる」が４８.８％、「頭皮ケアもできるシャンプーなどを使う」が４４.５％、「食生活を見直す」が４３.９％、「ストレスを溜めない」が４１.８％の順となっています。
ちなみに上位から外れた「ＦＡＧＡクリニックに行く」との回答は７.９％でした。

クリニックに行かない理由

最後に「ＦＡＧＡクリニックに行かない理由は何ですか？」との質問をしています。
「そこまで費用をかけたくないから」が２７.１％、「クリニックに行く段階ではないと思うから」が２６.５％、「クリニックに通ってまで改善したいと思わないから」が１６.８％、「どこのクリニックがいいかわからないから」が１６.０％、「クリニックに行く時間がないから」が４.８％、「友人や知人に知られたら恥ずかしいから」が２.８％、「先生に見せるのが恥ずかしいから」が２.５％、そして「その他」が３.５％でした。

女性のＦＡＧＡ予備軍に関する調査
https://classy-online.jp/partner/prtimes/147615/