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脂肪の多い食べ物で脱毛が進むのか

脱毛の原因は完全には解き明かされておらず、自毛植毛等の薄毛治療を希望する方は多いです。

実はAGA(男性型脱毛症)は親族が薄毛であれば遺伝しやすいとは言われていますが、100%同じ状況を再現したとして、別の人が必ずしも薄毛になるかといえばそうではないと言われています。

また、遺伝が関係ない人が薄毛にならないかといえばそうとも言えません。ストレスなどが原因と言われているびまん性脱毛症なども、そのストレスの原因を取り除いたら絶対に治るかといわれれば、そうとも言えないのです。

そのため、この原因を解明しようと、世界中で色々な研究が行われています。今回は実際にどのような研究が行われているか、一例を紹介します。

脂肪の多い食べ物で薄毛 脱毛進む?

 

脂肪の多い食べ物を食べて肥満になったマウスで、薄毛や脱毛の症状が進むメカニズムを東京医科歯科大学などのグループが突き止めたと発表しました。

この研究は、東京医科歯科大学と東京大学などのグループが国際的な科学雑誌の「ネイチャー」電子版で発表しました。

グループでは、生後22か月の大人のマウスに脂肪が多く含まれた餌を与えて、生活習慣が毛の再生にどのように影響しているかを調べました。

その結果、脂肪の多い餌を1か月ほど与え続けたマウスは毛が薄くなる症状が確認されたのに対して、通常の餌を与えたマウスでは大きな変化はみられませんでした。

毛は、毛穴にある「毛包幹細胞」と呼ばれる細胞によって再生されますが、グループが詳しく調べたところ、脂肪の多い餌を食べ続けたマウスは、毛包幹細胞の中に中性脂肪がたまることで、この細胞が表皮などに変化していることが分かったということです。

薄毛や脱毛は加齢で起こることが知られていましたが、グループによりますと、生活習慣によって起こるメカニズムを解明したのは初めてだということです。

出典 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013100891000.html

 

 

まだマウス実験の段階ですが、とても興味深い内容となっています。これが人間でも当てはまる現象だとすると、脂肪の多い食べ物は控えた方が良さそうです。

日本人は脂肪をとりすぎ?

 

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、総脂質からの摂取エネルギーが総摂取エネルギーに占める割合(これを「脂肪エネルギー比率」と言います。)の目標量を、1歳以上の男性・女性で20%以上30%未満としています。
これに対して、令和元年(2019年)国民健康・栄養調査の結果(厚生労働省)によれば、脂肪エネルギー比率が30%を超えている人の割合は、20歳以上の男性では約35.0%、20歳以上の女性では約44.4%という結果が示されています。また、近年の年次推移でみると、男女ともに脂肪エネルギー比率が30%以上の人の割合がだんだん増えています。

出典 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/fat_care.html

 

農林水産省によると、脂肪エネルギー比率が男女ともに年々増えているとのことです。目標量は、1歳以上の男性・女性で20%以上30%未満です。脂肪を摂りすぎているなと思っている人は、今すぐに改善するよう努めていった方が良いでしょう。

脂肪が薄毛の原因になりうるというのはあくまでマウス実験の段階ですが、人間には当てはまらないと決まったわけではないので、用心するに越したことはありません。

脂肪は少なければいい?

脂質、炭水化物、タンパク質は三大栄養素と呼ばれ、欠かすことはできません。つまり脂肪の過度な摂取を控えるべきだが、断ってほしいというわけではないのです。バランスの良い食事を心がけましょう。