男性は薄毛への女性の視線を気にしている一方で、女性も薄毛が進んでいる傾向があります。女性の薄毛に関するアンケート調査は、これまでにも実施されてきましたが、女性の９９％が実は薄毛を気にしているとの調査結果には驚きがありました。

女性の薄毛に対する意識調査

調査を行ったのはＦoＲの美容プラットフォーム「ＯＮＥcosme」で、美容好きの２０〜６０代の女性（９９人）を対象にして、「薄毛対策に関する調査」として結果が発表されました。
男性の薄毛は、ある時期を境に大きく進むことがあるのに対して、女性は徐々に進んでいくために気づきにくく、対策が遅れがちになるという特徴があります。
また、薄毛の対策というと男性向けのＡＧＡ治療は効果がある対策として知られているのに対して、女性は決定的な薄毛対策は少なくなっています。男女ともに同じような効果があるのは自分の元気な毛髪を移植する自毛植毛です。
自毛植毛は、男女ともに同様の結果が得られるだけに、女性にとっても、より注目度が高まることが期待される調査結果といえます。

薄毛が気になるのは９９％

アンケートに回答した方の年齢は結果に大きな影響を与えることから、まず年齢層を見てみると、２０代が７.１％、３０代が３１.３％。４０代が４０.４％、５０代が１７.２％、６０代以上が４.０％と、９割以上が３０〜５０代でした。
このうち、「薄毛が気になったことはありますか？」との質問には、「はい」が９９.０％、「いいえ」が１.０％という結果で、薄毛を気にしたことがない人は、ほとんどいないことがわかりました。

気になる部分と気になり始めた時期

どこが気になるのかということで、「薄毛が気になる部分は？」との質問をしています。「分け目」が４８.５％、「生え際」が２１.２％、「前髪」が１６.２％、そして「全体」が１４.１％の順でした。
男性では頭頂部が代表的な部位として出てくるのに対して、女性は全体的に薄くなってくる印象があることもあって、分け目は薄毛を自覚する部位として多くなっています。分け目の薄毛は、髪の分け目を変えることで対応できるので、これが対策が遅れがちになる要因にもなっています。
続いて、「薄毛が気になり始めた時期は？」という質問をしていますが、１０代が２.０％、２０代が６.１％、３０代が３４.３％、４０代が２８.３％、５０代が９.１％となっていました。
このアンケート調査の面白いところは、気になり始めた時期の項目に「産後」が含まれていて、１９.２％を占めています。妊娠・出産によって抜け毛や薄毛が進むということは以前から言われてきたことで、それを表すような結果となっています。

産後の抜け毛の原因

産後の薄毛の原因としては、女性ホルモンのバランスの変化が一番にあげられます。妊娠中には女性ホルモンのエストロゲンが多く分泌されていますが、エストロゲンには毛髪の成長を促進する作用があるため、妊娠中には抜け毛が少なくなります。
これが出産後には、エストロゲンが大きく減るために、妊娠中に抜けるはずだった毛髪が一気に抜けることになります。元の状態に戻っただけではあっても、薄毛が進んだように感じるのは当たり前のことと言えます。
現在の初産年齢は平均で３０歳を超えていて、３０代半ばや４０代が近くなってから出産する例も増えていることから、年齢と出産が重なって薄毛が気になる時期となっているようです。

薄毛対策は効果が一番とはいうものの

薄毛が気になっている人のうち、どれくらいが対策をしているのかを「薄毛対策をしていますか？」と聞いていますが、「はい」と答えたのは５９.４％で、「いいえ」は４０.４％でした。
その対策の内容として「薄毛対策で重視するものは何ですか？」と聞いたところ、「効果」が６４.６％、「コスト」が２２.２％、「手間」が１３.１％となっていて、費用や手間よりも効果を重視していることがわかります。
重視することが実際に行われているのかということで、具体的な対策について「どんな薄毛対策をしていますか？」と質問をしています。
最も多かったのは「頭皮マッサージをする」が２３人、「育毛ケア製品を使用する」が１５人、「髪型・髪色を工夫する」が９人、「シャンプーにこだわる」が６人、「食事にこだわる」が５人となっていました。
薄毛対策に効果を期待している割には、実際には手軽にできるものを選択していることがわかります。
実際に決定的な効果があることが伝われば、自毛植毛についても、さらに注目されることが見えてくる調査結果でした。

女性の薄毛に対する意識調査
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