コラム|自毛植毛 親和クリニック大阪【公式】

シャワーの水は毛髪に影響するのか

自毛植毛手術を受けた方は、ヘアケアについても意識が高い方が多いように思います。そのため、色々な質問をお持ちですが、今回は、普段のケアに影響するシャワーの塩素についてお話をします。

塩素が含まれた水の影響

毛髪には水道水に含まれる塩素がよくないという話をよく耳にします。水道水に塩素が含まれているのは水道法に従ったことで、蛇口から出る水には1ℓ(リットル)あたり0.1mg以上の塩素が含まれていることが義務づけられています。塩素には消毒効果があって、病原菌に浸透して細胞膜を破壊する作用に加えて、病原菌の細胞の中の酵素やタンパク質を変質させることによって殺菌をしています。

塩素の影響を訴える人が、よく口にするのは病原菌も人間も細胞単位では同じ構造をしているので、殺菌作用がある塩素が人間にも影響を与えるこという考えです。しかし、病原菌に比べて、人間の体は非常に大きいため、ほとんど影響がないというのが一般的な説明です。しかし、それは体全体で比較しているからで、毛髪が生えている毛穴は水道水が直接的に当たります。そのため、塩素の影響を気にする人は少なくないようです。

毛髪は硬質のタンパク質のケラチンで作られていて、毛髪の表面はウロコのようなキューティクルとなっています。このキューティクルがしっかりとしている毛髪は丈夫な状態が保たれて、表面が滑らかになります。ところが、塩素の影響によってキューティクルが薄くなって剥がれやすい状態になると、ケラチンの変質が起こったり毛髪が傷ついたりするようになる可能性があります。

塩素を除去するシャワーヘッド

塩素が毛髪に影響しないように開発されたのが浄水シャワーヘッドです。通常の浄水器では多孔質フィルターによって不純物が吸着除去されていますが、浄水シャワーヘッドの場合にはカートリッジによる化学反応によって塩素が除去されています。水道水に加える塩素は、水の中で塩素と次亜塩素酸に変化します。次亜塩素酸には強い酸化力があり、この酸化力によって病原菌の細胞膜を破壊することで殺菌しています。次亜塩素酸は酸化力を発揮させた後には、すぐに分解されます。

すぐに塩素が分解されるように浄水シャワーヘッドに使われているのが亜硫酸カルシウムとアスコルビン酸です。亜硫酸カルシウムは塩素を硫酸カルシウムや塩化ナトリウムに分解されて除去されます。硫酸カルシウムは石膏の主成分と同じカルシウムで、塩化ナトリウムは食塩の主成分です。アスコルビン酸はビタミンCとも呼ばれますが、デヒドロアスコルビン酸(酸化ビタミンC)と塩酸に分解されて除去されます。

この方法によって、浄水シャワーヘッドは塩素を分解して、毛髪にも毛穴にも影響しないようにしているわけです。

次亜塩素酸は漂白剤にも使われる成分で、プールには殺菌のために塩素が多く使われるために、毛髪の脱色が起こることもあります。シャワーでも塩素が除去されていない原水を使うことで脱色を気にする人もいるようですが、プールの塩素濃度は1ℓあたり0.4mg以上と水道水の4倍以上となっています。そこまでは濃くはないので、原水のシャワーでも脱色の心配はないとされています。

 

カートリッジ交換のタイミング

浄水シャワーヘッドはカートリッジを使用することから、塩素を除去するたびにカートリッジが消耗していきます。そのため、カートリッジは切り替え式になっているものが多くなっています。シャワーはシャンプーだけでなく、体を洗浄したあとの泡を洗い流すためにも、また浴槽や浴室を洗うためにも使われます。そこで、シャワーとして使うときには洗浄機能をオンにする、それ以外ではオフにして原水にするという切り替えが行われます。もちろん肌が敏感な人は、洗浄機能をオンにすることが多いようです。