薄毛の男性が気にする視線は、男性からなのか、それとも女性からなのかということは、これまでも何度も論議されてきたことで、調査対象にもなってきました。今回紹介するのは女性が、どのように薄毛対策をしている男性を見ているかの調査結果で、20代、30代の女性(205人)を対象とした「薄毛の男性でも高感度がアップする対策方法」です。これは薄毛の男性はよく思われていないという雰囲気の漂う表題ですが、それはさておいて、結果に注目したいと思います。
男性は薄毛を気にしすぎかもしれない
この調査は、日本最大級のメンズ美容サイトMOTEOを運営するカッコイイとAGA専門医療クリニックが合同で実施したものです。
まずは、どんな女性が答えているのかということで、「年齢を教えてください」との質問をしていますが、20代が37.1%(76人)、30代が62.9%(129人)の割合でした。
女性が薄毛の人を見る目は、相手が同年齢や同僚なのか、上司なのかで違ってくるのは当然のことで、この調査では「男性上司が薄毛だった場合、薄毛が気になりますか?」との質問をしています。その結果、「気になる」が58.5%(120人)、「気にならない」が41.5%(85人)でした。職場で一緒にいることが多い上司の毛髪に状態は目にする機会が長いだけに、気になるというのは当然のことでしょう。
次の質問が大きなポイントの一つで、「薄毛対策をしている男性を恥ずかしいと思いますか?」との質問には「はい」が3.9%(8人)、「いいえ」が9.1%(197人)と、圧倒的に恥ずかしいとは思っていないという回答です。これは前問の上司に限ったことではなくて、全部の男性を対象とした質問となっていますが、薄毛は気になるけれど、その対策をしている人は恥ずかしいとは思わないということです。このことから、男性が気にしている人が多いことに比べて、女性は特には気にしていないということが見えてきます。
とはいいながらも、薄毛の状態によっては気になる度合い、交際を考えるときの判断材料の一つにはなっています。そこのことがわかる質問として、「交際をしたくないと感じる薄毛のタイプはどちらですか?」とズバリと聞いています。その回答は「頭頂部が薄毛」が81.0%(166人)、「生え際が薄毛」が17.6%(36人)、「未回答」が1.5%(3人)の割合です。合計で100%にならないのは四捨五入の関係です。
薄毛のタイプというと、頭頂部か生え際かの二者択一で分けられるようなものではなくて、少なく限ってもM字型、O字型、U字型がありますが、女性のイメージとしては上からか前からかというように単純に見えているのかもしれません。女性からすると頭頂部の薄毛が圧倒的に交際相手としては不適切と感じているということで、これは髪型などでカバーしにくいことも関係しているようです。
おしゃれな人なら薄毛もカバーできる?
男性の薄毛対策には女性は好感を持って見ているということですが、どんな対策なのかは気になるところです。全体的に好感を抱いていても、対策によっては見方が違ってきているということがあります。
「男性の薄毛対策として高感度の高いものはどれですか?」という質問内容ですが、これは“好感度”の変換ミスなのか、高い感度を持って注目しているのか、わかりにくいところです。その結果ですが、これは複数回答なので割合は出ていません。「髪を染める」が62人、「ホワイトニングする」が28人、「ヒゲを生やす」が27人、「メガネをかける」が52人、「服装がおしゃれ」が163人、「体を鍛える」が102人、「その他」が15人となっていました。
薄毛対策というと、直接的に毛髪のケアをすることと考えがちですが、女性からすると薄毛が気にならないほどの美的なケアをしていることが重要ということを示しています。美的と感じる部分があると、毛髪の状態には、あまり目が行かなくなるということかもしれません。
最後の質問は、男性の関心が最も高いであろうと思われる内容で、「薄毛の男性と付き合ったことがありますか?」と聞いています。それに対しては、「はい」が19.0%(39人)、「いいえ」が81.0%(166人)との回答となっています。薄毛が交際にマイナスなるということを示す数字ではないかもしれませんが、できることなら薄毛がマイナスにならないように、自毛植毛のようにエビデンスが明らかな根本的な改善をすすめたくなる結果ではありました。
薄毛の男性でも高感度がアップする対策方法