日本では多くの方が薄毛に悩んでいます。薄毛の原因は複数ありますが、なりたくてなっている人は恐らくいません。薄毛については分かっていないことも多いのですが、多くは遺伝、ストレス、もしくは生活習慣等が原因と言われています。生活習慣の中には食生活も含まれており、近年の食の欧米化によって脂質を摂りすぎてしまっている人もいるでしょう。頭皮に優しくない生活を送っている人が日本にも増えているとされます。
薄毛のことを考えたとき、ふと疑問を抱くのが、これは日本だけの事情なのか、同じアジア系である隣国の人たちはどうなのだろうかということです。
今回はニュース記事を引用しながら、中国の方々の薄毛事情についてご説明致します。
中国の薄毛事情とは
中国の保健衛生を司る国家衛生健康委員会が19年に発表した報告によると、中国では国民の6人に1人に相当する2億5000万人が抜け毛に悩んでおり、内訳は男性が1億6300万人、女性が8800万人。また、薄毛を自覚している人の84%が30歳前に抜け毛が始まったと回答し、報告は「一世代前に比べると、抜け毛が始まる年齢が20年早くなっている」と分析した。 薄毛マーケットの若年化を示すデータは他にもある。医療プラットフォーム「丁香医生」が20年に発表した調査では、95後(1995~1999年生まれ)の59%、と2000後(2000年代生まれ)の39%が「髪のことが心配」と回答した。 また、調査会社のiiMedia Researchのレポートでは、植毛を検討している人の平均年齢が34歳であることも示された。 バイドゥの「2020年植毛業界分析報告」によると、回答者の60%が25歳前後で抜け毛に気づいた。
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まず驚きなのが薄毛で悩んでいる方々の人数です。中国では国民の6人に1人に相当する2億5000万人が抜け毛に悩んでいるとありますが、これは日本の総人口を上回ります。次に目についたのがその年齢です。低年齢化が進んでいるというのです。植毛を検討している人の平均年齢が34歳ということですが、仕事の責任が過大すぎて、ストレス性の薄毛の進行が早まっていると思われます。
ストレスと薄毛について
ストレスと薄毛は関係があると言われています。例えばAGA(男性型脱毛症)は遺伝要素が大きいと言われていますが、ストレスの影響等で薄毛になる、びまん性脱毛症は若い方でも発症すると言われています。
AGAは主に前頭部や頭頂部が薄毛になりますが、このびまん性脱毛症は少し違います。部分的というよりは全体的にうっすらと薄毛になるのです。AGAでは後頭部や側頭部が薄毛になることはほぼないですが、びまん性脱毛症だとこれがありえるということです。
この場合AGAの薬であるフィナステリド系の薬は効きませんので、注意する必要があります。
隣国の植毛事情について
これだけ中国に薄毛の方がいると自毛植毛クリニックはさぞ人気なのではと思われますが、記事によると意外にもそうでもないみたいです。
雍禾医療の粗利益率はこの3年70%を超えているが、純利益率は一桁にとどまっている。目論見書を見ると、広告宣伝費用が売上高の50%前後を占めており、医師や看護師の人件費以上に重しになっていることが分かる。
植毛手術に対する認知がまだ進んでいないことが一番の原因であり、広告費が嵩んでいるようです。しかし今後、中国で自毛植毛ブームが起きるのも時間の問題かもしれません。