薄毛の原因は、頭皮と毛髪の両方にあると考えられていますが、頭皮に着目しての調査というのは、あまり見受けられませんでした。その頭皮についての調査も、薄毛になった人、薄毛を心配している人ではなくて、職業として薄毛の人の相手をしている専門となると、非常に珍しい存在といえます。
その頭皮に関する調査を実施したデジタルアイデンティティで、デジタルマーケティングの専門会社としての切り口が注目を集めています。調査は、男性客を担当することがある美容師と理容師100人に対してインターネットによって行われました。
薄毛が進行しそうな髪質と頭皮
毛髪のプロなら、薄毛になりやすい人を見抜く力があり、気になる人には専門家としてのアドバイスもしています。その専門家が声をかけてきたとしたら、薄毛のリスクが高いことが考えられます。
初めの調査事項は「薄毛が進行しそうな髪質・頭皮」についてで、初めから気になる内容です。その結果は「頭皮が硬い」が75%、「髪が細い」が67%、「頭皮が脂っぽい」が47%、「髪がやわらかい」が44%、「髪のコシがない(強度)」が38%、「髪のハリがない(弾力)」が32%、「頭皮が乾燥」が15%、「縮毛」が11%、「フケが多い」が10%、「髪が硬い」が5%、「直毛」が2%、「髪が太い」が1%となっていました。
合計が100%を大きく超えていますが、それは質問が複数回答で行われているからです。理解しやすいようにするには%を人数に置き換えるとよいかと思います。つまり、薄毛の人が、よく指摘される頭皮が硬いということが薄毛につながりやすいと感じている人は100人のうち75人、髪が細いと感じている人は67人だということです。これが、プロが感じている薄毛の大きな原因といえます。
薄毛にすすめない髪型は?
薄毛の人や、薄毛傾向になる人は、それが目立たないようにしてくれるのが美容師と理容師のテクニックというもので、こんな髪型にしたいと男性客に言われたときに、こちらのほうがよいのではとアドバイスしてくれます。
そんなアドバイスのうち、初めの紹介するのは「おすすめしない髪型」です。
これに関連した質問は、薄毛タイプ別の「おすすめしない髪型TOP5」です。
質問をしたのは、頭頂部に向けて薄くなるU字型、おでこの薄毛が目立つM字型、頭頂部が丸く薄いO字型、おでこと頭頂部が薄いM+O字型、全体的にうっすら薄いの5タイプです。選ばれた髪型は複数回答となっています。
毛髪を長くして隠そうとするのは逆効果?
薄毛タイプのU字型にすすめない髪型の1位はセンター分け(55%)、2位はロング(44%)、3位はマッシュ(41%)、4位はボブ(39%)、5位は2つあってツイスト(38%)とミディアム/セミロング(38%)、特にないは28%でした。
M字型にすすめない髪型の1位はロング(33%)、2位はミディアム/セミロング(28%)、3位は2つあってボブ(25%)とショートボブ(25%)、5位はミディアム(24%)、特にないは45%でした。
O字型にすすめない髪型の1位は2つあってセンター分け(43%)とロング(43%)、3位はソフトモヒカン(36%)、4位は4つあってマッシュ(35%)、ボブ(35%)、ショートボブ(35%)、ミディアム/セミロング(35%)、特にないは29%でした。
M+O字型にすすめない髪型の1位はロング(45%)、2位はセンター分け(44%)、3位はボブ(37%)、4位は2つあってマッシュ(36%)とショートボブ(36%)、特にないは28%でした。
うっすら薄いというタイプでは、1位はロング(39%)、2位はミディアム/セミロング(32%)、3位は3つあってマッシュ(29%)、ボブ(29%)、ツイスト(29%)、特にないは40%でした。
5タイプで1位か2位になったのはロングで、毛髪が長くなるほど薄毛が強調されることになるということです。うっすら薄いタイプで特にないという回答が最も多かったのは、髪型を選びにくいということがあるようです。
薄毛タイプ別のおすすめ髪型
最後に、薄毛の男性に対してタイプ別におすすめの髪型についても聞いています。これは薄毛で悩む人にはありがたい調査項目です。
薄毛タイプのU字型におすすめの髪型の1位はボウズ(48%)、2位はベリーショート(44%)、3位は刈り上げ(42%)、4位はショート(29%)、5位はソフトモヒカン(7%)でした。
M字型におすすめの髪型の1位はベリーショート(40%)、2位はボウズ(39%)、3位は刈り上げ(37%)、4位はショート(34%)、5位はソフトモヒカン(17%)でした。
O字型におすすめの髪型の1位はボウズ(48%)、1位は2つあってベリーショート(44%)とボウズ(44%)、3位は刈り上げ(37%)、4位はショート(33%)、5位はソフトモヒカン(10%)でした。
M+O字型におすすめの髪型の1位はボウズ(48%)、2位はベリーショート(45%)、3位は刈り上げ(37%)、4位はショート(31%)、5位はソフトモヒカン(8%)でした。
うっすら薄いというタイプでは、1位はベリーショート(44%)、2位はボウズ(38%)、3位は2つあってショート(33%)と刈り上げ(34%)、5位はソフトモヒカン(13%)でした。
薄毛5タイプのすべてで1位と2位はボウズとベリーショートが占めていて、ほかにもショート、刈り上げ、ソフトモヒカンと、薄毛では選択幅が狭くなるということです。
髪型を工夫しても薄毛が目立つようでしたら、やはり、自毛植毛手術のような別のアプローチを考えてみるのも一つの方法です。薄毛が目立場所に少し移植してあげるだけでもイメージが変わり、髪型の選択肢も増えるのではないでしょうか。
頭皮に関する調査結果
https://news.livedoor.com/article/detail/20642846/