年齢が進むほど薄毛が気になるようになるのは誰もが経験することですが、その程度には差が大きくて、薄毛の人と、そうでない人とは何が違っているのかは薄毛に悩む人にとっては大きな関心事です。AGA治療や薄毛治療を行っている人との違いも気になることのひとつです。
薄毛・抜け毛に関する調査
その違いについて解明するために「薄毛・抜け毛に関する調査」を実施したのはアイスタットで、30〜59歳の300人(男性160人、女性140人)を対象にアンケート調査が実施されました。
抜け毛の原因がわかれば、薄毛対策として取り組んでいることが、実は無駄な抵抗なのか、それとも本当に薄毛対策となっているのかがわかるようになります。
その結果はAGAの薄毛対策を検討している人にも、有効な薄毛対策のひとつである自毛植毛を始めたいと考えている人にとっても、背中を押してくれる情報となります。
薄毛の状況
薄毛の原因を知る前に、最近の抜け毛の状況について聞いています。回答するのは1つだけで、「抜け毛が多い」との回答は45.7%と最も多く、「抜け毛が少ない」(35.3%)、「抜け毛が気になり髪の長さではない」(19.0%)の順でした。
現在の髪の状況が抜け毛の感覚に影響してくることから、それについても聞いています。「薄毛でない・学生の頃と髪の量は変わらない」が52.0%と最も多く、「頭頂部・つむじ近辺が薄毛」(15.3%)、「頭頂部・つむじ近辺の地肌がはっきり見える」(10.3%)、「額の生え際が薄毛」(10.0%)、「前頭部の地肌がはっきり見える」(5.0%)、「頭部全体が薄毛」(4.7%)、「頭部全体の地肌がはっきり見える」(2.7%)と、薄毛の状態になっているのは合わせて48.0%でした。
薄毛を気にする割合
薄毛対策に積極的に取り組むのは薄毛が気になっている人ですが、調査結果では「非常に気にする」が22.7%、「どちらかといえば気にする」が38.3%と、気にすると回答しているのは61.0%でした。
これに対して「どちらかといえば気にしない」が173%、「全く気にしない」が217%と、気にしないとの回答は39.0%でした。
この回答は、薄毛の状態によって変わってくるのは当然のことで、髪の状態では「地肌が見える」という人では85.2%、「薄毛」の人が83.3%、「薄毛でない」人が39.7%でした。
薄毛・抜け毛の対策
薄毛が気になっている人と、そうではない人では、薄毛・抜け毛の対策の割合も方法も違ってくるのは当然のことです。調査結果では、薄毛対策をしているのは全体では47.3%でしたが、薄毛を気にしている人では65.0%が対策をしていて、薄毛でない人は19.7%が対策をしていないという結果でした。
日頃の薄毛・抜け毛対策(複数回答)としては、「洗髪方法に気をつかう」(24.0%)、「髪の乾かし方、ドライヤーに気をつかう」(16.7%)、「生活習慣に気をつける」(14.0%)、「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛剤を使う」(12.0%)、「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(10.7%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(9.0%)、「自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(9.0%)、「薄毛・抜け毛に効果がある市販薬・漢方・サプリメントを飲む」(4.3%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージに行く」(2.7%)、「薄毛治療のできる病院や専門クリニックで治療する」(1.0%)、「その他」(1.7%)の順で、「特に対策はしていない」のが52.7%となっていました。
薄毛に最も影響していることは?
薄毛の人と薄毛でない人との違いを知るために、体質や生活習慣について複数回答によって質問しています。
薄毛の人では、「身内(祖父母・両親)に薄毛の人がいる」が39.6%、「ストレスをためやすい」が37.5%、「運動不足の生活が多い」が36.8%、「髪質が細い・ハリ・コシがない」が32.6%、「髪を染めた・脱色したことが1回以上ある」が30.6%の順となっていました。
この結果を薄毛でない人との差で比較したところ、その違いとして最も多かったのが「髪質が細い・ハリ・コシがない」の24.3%で、「身内(祖父母・両親)に薄毛の人がいる」の21.0%、「ストレスをためやすい」の17.6%、「頭皮が硬い」の13.4%、「髪を染めた・脱色したことが1回以上ある」の10.0%でした。
「頭皮が硬い」というのは薄毛の人では16.0%と比較的少ない回答でしたが、薄毛でない人は2.6%と、薄毛にならない人の特徴として頭皮の柔らかさがあるようです。
抜け毛が多い人と少ない人でも比較していますが、それによると差が多かったのは「身内(祖父母・両親)に薄毛の人がいる」が25.2%、「ストレスをためやすい」が16.
4%、「頭皮が硬い」が14.3%、「髪質が細い・ハリ・コシがない」が12.9%、「喫煙経験あり」が11.6%となっていました。
喫煙は全身の血流を低下させて、頭皮の血流にも影響することが知られていますが、それも薄毛に関係していることがわかります。
薄毛・抜け毛に関する調査
https://istat.co.jp/investigation/2022/09/result