薄毛に関するアンケート調査というと、その中には特定の目的があって、そこに近づけるために調査項目が選ばれることがあります。そんな調査であっても、生の声を集めているので役に立つ内容はたくさんあります。
薄毛の状態よりも意識の差が影響
数多くの調査項目によって、より正確に薄毛の人の声や意識などを知ろうとする調査はそれほど多くはないのですが、その中でも信頼度が高い薄毛の意識が確認できる調査結果が「薄毛・抜け毛に関する調査」としてアイブリッジから発表されました。
これは同社の業界最大規模のモニター数を誇るセルフアンケートツールFreeasyによるもので、30〜59歳の300人(男性160人、女性140人)を対象として実施されました。
薄毛の悩みは、単に毛髪の量や太さ、密度に比例して強まるものではなくて、本人の意識が大きく影響してきます。薄毛治療のAGA治療や自毛植毛は薄毛が進んだ人だけが関心を抱くものではなくて、状態に関係なしに、どこまで意識しているかが重要です。
その意識が見えてくる調査結果として評価されています。
抜け毛が気になるのは女性のほう?
初めの質問は、「あなたの最近の抜け毛状況についてお知らせください」で、多いが45.7%(非常に多い9.3%、どちらかといえば多い36.3%)、少ないが35.3%(どちらかといえば少ない26.0%、非常に少ない9.3%)でした。残りは「抜け毛が気になる髪の長さではない」の19.0%で、合計で100%となっています。
抜け毛が多いと回答しているのは女性のほうが多く、男女ともに抜け毛が気になっていることがわかります。
気になる部位は目立つところ
次の質問は、「あなたの現在の髪の状況をお知らせください」で、複数が当てはまる場合には最も気になる部位を一つだけ選択することが求められています。
最も多かったのは「薄毛ではない・学生の頃と髪の量は変わらない」で52.0%でしたが、それ以外の半数近くは薄毛や地肌が見える状態を悩んでいます。その割合は「頭頂部・つむじ近辺が薄毛」が15.3%、「頭頂部・つむじ近辺の地肌がはっきり見える」が10.3%、「額の生え際が薄毛」が10.0%、「前頭部の地肌がはっきり見える」が5.0%、「頭部全体が薄毛」が4.7%、「頭部全体の地肌がはっきり見える」が2.7%の順でした。
やっぱり薄毛は気になる
どのように薄毛を意識しているかが次の質問の主旨で、「あなたは、自身が薄毛になっていくことについて、どう思いますか」と聞いています。
気にするが61.0%(非常に気にする22.7%、どちらかといえば気にする38.3%)、気にしないが39.0%(どちらかといえば気にしない17.3%、全く気にしない21.7%)でした。
日頃のケアが対策の上位
薄毛を気にしている人が、どんな対策をしているかを知るために、「あなたは、日頃、薄毛・抜け毛対策のためにしていることはありますか」と複数回答式で聞いています。
対策をしているのは47.3%で、多い順から「洗髪方法に気をつかう」(24.0%)、「髪の乾かし方、ドライヤーに気をつかう」(16.7%)、「生活習慣に気をつける」(14.0%)、「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛材を使う」(12.0%)、「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」(10.7%)、「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」(9.0%)、「自分の手だけでヘッドスパ・ヘッドマッサージをする」(9.0%)、「薄毛・抜け毛に効果がある市販薬・漢方・サプリメントを飲む」(4.3%)、「ヘッドマッサージ・ヘッドスパに行く」(2.7%)、「薄毛治療のできる病院や専門クリニックで治療する」(1.0%)、「その他」(1.7%)となっていました。
自毛植毛を選択する人は、この調査では少なかったものの、画期的な薄毛対策であることが浸透してくれば違った結果がみられるはずです。
年齢よりも若く見られたい男性心理
薄毛・抜け毛の対策をしていると回答した人(142人)に、「日頃、薄毛・抜け毛対策をしている理由をお知らせください」と複数回答式で聞いています。
その結果、「恥ずかしい」が34.5%、「若く見られたい」が34.5%と同数となっていて、「昔の自身のイメージを崩したくない」が23.2%、「モテたい・素敵と言われたい」が12.0%、「人と接する機会が多い仕事だから」が10.6%、「その他」が4.9%、「特に理由はない」が21.8%でした。
女性は恥ずかしいという意識の人が多く、そのほかの理由は男性が多いという結果でした。
薄毛・抜け毛に関する調査
https://istat.co.jp/investigation/2022/09/result