日本人の髪の毛の色といえば,基本となるのは黒髪です。黒髪への意識に個人差はあるものの、年代によっても違いがあります。30代というとまだ薄毛は少ないものの、30代であっても薄毛が気になる人の場合には黒髪への意識が強いようです。
若い男女の黒髪感
薄毛対策では黒髪を基本とすることが多くなっています。AGA治療では、新たに生えてきた毛髪は他の色と違うことがないように地毛の色のままでいることがすすめられます。薄毛対策のひとつである自毛植毛は、自分の元気な毛髪を移植することから、特に地毛の色が大切になってきます。
黒髪への意識についての調査は、これまでにも行われてきましたが、柳屋本店が10〜30歳の男女600人を対象に黒髪感について調査して、「白黒つけない 黒髪白書」として発表しています。
黒髪にするのはポジティブな理由
初めの調査項目は現在の髪色についてで、複数回答式となっています。最も多かったのは黒・こげ茶の74.2%で、次いで茶色の17.5%、ベージュの2.8%、金の2.5%、ピンクの1.3%、グレーの1.3%、黄色の1.0%、オレンジの1.0%、赤の1.0%、オリーブの0.8%、白の0.7%、青の0.7%、紫の0.5%、緑の0.5%、その他の3.7%となっていました。
次の質問は「現在、黒髪(こげ茶)にしている理由」(複数回答)で、これは年代によって違いがあり、10代は中高生も含まれていることから、「ルール(就業規則、校則など)があるから」が一番(34.5%)で、「地毛だから」が30.4%、「自分に似合うから」が22.3%、「落ち着くから」が8.8%、「髪を染めるお金がないから」が8.8%と続きます。
20代は「自分に似合うから」が36.4%と最も多く、「地毛だから」が33.6%、「髪を染めるのが面倒だから」が18.9%、「落ち着くから」が16.8%、「染めて髪が傷むのが嫌だから」が16.1%の順となっていました。
30代で最も多いのは「地毛だから」(31.8%)と「髪を染めるのが面倒だから」(31.8%)が同数で、次いで「髪を染めるのが面倒だから」が27.3%、「染めて髪が傷むのが嫌だから」が21.4%でした。
黒髪にしている理由としては「地毛だから」が全体的に多く、「自分に似合うから」が続き、ポジティブな理由があげられています。
カラフルな髪色は踏み切れない
「今後やってみたい髪色」についての質問(複数回答)では、黒(こげ茶)が39.3%、茶色が28.3%、ベージュが12.7%、ピンクが10.7%、金が9.5%と、流行っているカラフルな髪色を選ぶ傾向が見られました。
その一方で、「最も自分らしいと思う髪色」については、黒(こげ茶)が58.2%、茶色が16.8%と答えたのが4分の3を占めていて、結局は自分らしい色として黒(こげ茶)、茶色に落ち着いていました。
これに続いて、「自分らしいと思う髪色とその理由」(複数回答)を聞いています。
黒(こげ茶)の回答数は349人で、「地毛だから」が42.1%、「素でいられるから」が17.8%、「働き方に合うから」が10.0%、「自分のキャラクターに合うから」が9.7%の順でした。
茶色(回答数101人)では、「肌の色に合うから」が31.7%、「好きな服装に合うから」が28.7%、「自分に自信が持てるから」が15.8%、「褒められたことがあるから」が11.9%、「自分のキャラクターに合うから」が10.9%の順でした。
ベージュ・金系は少数(回答数30人)ですが、「自分のキャラクターに合うから」と「肌の色に合うから」がともに20.0%で、次いで「好きな服装に合うから」が16.7%で、それ以下は「素でいられるから」「自分に自信が持てるから」「褒められたことがあるから」「気合が入るから」「新しい自分に出会えたから」がともに6.7%という結果でした。
その他のカラー系(回答数75人)では、「好きな服装に合うから」が20.0%、「肌の色に合うから」「自分に自信が持てるから」「新しい自分に出会えたから」がともに16.0%、「気合が入るから」が14.7%の順でした。
黒髪へのこだわりが影響する
「もし、現在の環境で髪色自由となった場合、派手髪で過ごしたいと思うか」との質問については、「派手にはしたくない」との回答は各年代とも最も多く、10代39.5%、20代52.0%、30代63.5%となっていました。
年齢が進むほど派手髪を好む傾向はあるものの、「派手髪にチェレンジしたいが、しない」、「派手髪にためらいがあるが、してみたい」という回答は年齢が進むにつれて減っています。これは、前問までの黒髪へのこだわりがある傾向から見ると、当たり前の結果ともいえます。
白黒つけない 黒髪白書
https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101931/202305185715/_prw_PR1fl_SIoOC9nN.pdf