自毛植毛が必要な薄毛や、頭皮の悩みというのは多かれ少なかれ、様々な人が心の中に抱いており、人に相談しづらいことでもあります。
これらはケガ等でない限り、なかなかすぐ治るといったことはありません。原因が明確なものは解決も早いのですが、体質だったり遺伝も要因として絡んでくるので、専門家の意見を聞きつつ、長期的な視点で解決策を考えなければなりません。
フケもその一つ。乾燥以外にも体質などが関係するので、多くの人にとっては厄介な存在となっています。
そもそもフケというものはどうして出るのでしょうか。
フケが出る原因や予防の仕方について説明致します。
フケとは?
頭皮の一番外側は角質細胞が覆っています。その表面をさらに皮脂の膜が覆い、乾燥や刺激から頭皮を守っています。角質細胞は、新陳代謝によって新しい細胞に入れ替わり、古い角質細胞は剥がれ落ちていきます。
フケは、剥がれ落ちた角質細胞のことであり、体から出る垢(あか)と同じものです。通常、剥がれ落ちたフケは小さく目に見えない程度の大きさですが、頭皮にトラブルがあるとフケが目立つようになります。頭皮が乾燥して発生するフケは白く、皮脂が多く出て脂肪分が多いフケは黄色で、フケができる原因によって色が異なります。
出典 https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_218.html
フケは、剥がれ落ちた角質細胞ということですので、基本的には誰でも出るものです。問題はそれが目立つか目立たないかということなのです。またフケの色でそのフケが病気なのか、乾燥などによって引き起こされる体質なのかといった、おおよその判断ができます。
フケの原因について
原因は大きく2通りに分けることができます。一つは病気が原因で発生するフケです。
この場合、フケは脂っぽく黄色がかっています。病名は脂漏性皮膚炎です。脂漏性皮膚炎は皮脂にマラセチアという雑菌が付着し繁殖して起こる皮膚炎。毛穴をふさぎ、脱毛の原因になるとされる病気です。
もう一つは乾燥等、上記とは違う原因で発生するフケで、こちらは白っぽい色であることが特徴です。乾燥というと「ドライヤーのし過ぎが原因かな?」と真っ先に思われるかもしれませんが、これは大抵違います。事はもう少し複雑です。
洗浄力の強いシャンプーで洗ったりすることで頭皮の保湿力が奪われ、その頭皮が乾燥してフケが出るのです。清潔にしているつもりなのに、合わないヘアケアをしてしまうことでフケを増やしてしまう場合があるのです。さらに意外なことに、シャンプーを複数回することもフケを増やす原因となります。こちらも先述したものと理由は同じで、頭皮の保湿力を過度に奪う原因となりうるからです。
フケの対策について
頭皮に特にトラブルがないのにフケが大量に出るという方は、シャンプーが合っていないか、頭皮を洗いすぎている可能性があります。シャンプーは一日1回までにする、シャンプーの量を使いすぎないという基本をまず守りましょう。そのうえで、ドライヤーで髪をしっかり乾かしたうえで、保湿剤やオイルを使いましょう。
より頭皮に浸透させるために塗布後、頭皮マッサージを行うこともおすすめです。
黄色いフケで、脂漏性皮膚炎が疑われる場合は、皮膚科の医師らに相談したうえで、抗菌シャンプーを使うなどして対策しましょう。
生活習慣やストレスが原因も
上記の方法で改善しなかった場合は、生活習慣やストレスが原因の可能性もあります。また体質ということも考えられるため、根本的な解決が難しいことがあります。
まずは一つ一つ原因を潰していき、解決を目指していくことが大事です。