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毛髪の健康のためのデトックス

 体内に有害物質が多くなると、それが血液とともに運ばれて、全身の代謝に影響を与えることになります。有害物質によって細胞の働きが低下するのは頭皮も毛母細胞も同様で、毛髪の健康のためには有害物質を排出するデトックスが重要になります。デトックスが必要なほど有害物質が蓄積されているかどうかは、毛髪の中の有害物質の量によって確認することができます。毛髪には有害物質が蓄積されやすく、毛髪を育成する毛母細胞にも有害物質が蓄積されやすくなっているのです。この性質は当然、自毛植毛手術で移植した毛髪にも現れます。 

体内の有害物質が毛髪の再生にも影響する

体にとって不要な有害物質である毒素は、体外毒素と体内毒素の二つに分けて考えられています。体外毒素は、飲食物や空気と一緒に外部から身体に入ってきた有害ミネラルなどを指します。体外毒素は汗腺から汗に混じって排泄されるほか、有害ミネラルは皮脂となじみやすい性質があるため、皮脂腺から排泄されます。運動や入浴によって汗をかくだけでは有害ミネラルは排出されにくいのですが、遠赤外線によって身体の深層から温めることによって皮脂とともに排出することができます。

体内毒素は、活動をした結果、代謝産物として身体の中で発生した老廃物を指します。体内毒素には疲労物質の乳酸、尿素、尿酸、アンモニアのほか、腸内細菌の悪玉菌が発生させたインドール、スカトール、硫化水素などの毒素も含まれます。

体内毒素は、血液とリンパ液によって肝臓に運ばれて分解され、分解されたものは腎臓で濾過されて、尿に混じって排出されます。

ミネラルは必須ミネラルと有害ミネラルに大きく分けられます。必須ミネラルは身体機能の維持・調節に欠かせない栄養成分ですが、多く摂りすぎることによって身体機能に悪影響を与えることがあります。そのため、最大摂取量が定められているのです。

体内汚染の原因とされているのは有害ミネラルで、有害金属とも呼ばれ、身体機能への有用性は認められていません。有害ミネラルとしては、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素(砒素)、ベリリウム、アルミニウムが主なものとしてあげられます。

これらの有害ミネラルを排出することがデトックス(detox)と呼ばれています。
(解毒を意味するdetoxificationの短縮)

身体の機能は、消化・吸収・代謝・排泄に分類されていますが、そのうちの排出がデトックスであり、排出部位としては皮膚が最も広くなっています。しかし、皮膚から汗として排泄される量は約1%で、便から約75%、尿から約20%が排出されています。

腸内環境を整えてデトックスを進める

日本人は腸内環境がよい国民とされてきましたが、近年では、そうでもないと言われるようになってきています。日本人の便通の回数は平均すると週に7回で、ほぼ毎日便通があるのが平均となっています。それに対してアメリカ人は週に5回が平均で、1週間に2日は便通がなくても当たり前の状態となっています。便通が悪いと腸内細菌の悪玉菌が作り出した毒素(有害物質)が大腸壁を刺激していくようになり、そのためにアメリカ人は大腸がんが多くなっている。

これは食生活が関係していて、食事で摂る野菜や果物が多く、食物繊維の摂取量が多いほうが便通はよくなります。では、食物繊維が多ければ多いほどよいのかというと、そうとは限りません。食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と、水を含んで膨らむ水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は穀類、イモ類、野菜に含まれているセルロースなどで、ボソボソした食感となっています。水溶性食物繊維の代表は海藻類、きのこのほか、果物に含まれるペクチンがあげられます。

不溶性食物繊維には便を硬くする作用があり、便通がよくない人の場合には、多く摂ると、かえって便秘を進めることにもなりかねません。それに対して水溶性食物繊維は便を軟らかくする作用があるので、水溶性食物繊維を多く摂ることによって便通を促進して、腸内環境を整えていくことができるようになります。

腸内には1000種類以上、約1000兆個もの腸内細菌が棲みついています。これらの腸内細菌は善玉菌と悪玉菌、日和見菌に大きく分けられます。善玉菌はビフィズス菌や乳酸棹菌などの乳酸菌類が代表的なもので、悪玉菌はウェルシュ菌や大腸菌、赤痢菌など数多くの種類があります。日和見菌は腸内環境によって善玉菌が増えると善玉菌と同じような働きをする一方で、悪玉菌が増えると悪玉菌と同じような働きをするもので、バクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などの種類があります。

腸内細菌の総数はほぼ決まっていて、善玉菌が増えると悪玉菌が減り、悪玉菌が増えると善玉菌が減るという関係になっています。善玉菌は腸内を酸性傾向にしますが、悪玉菌は酸性の環境に弱く、アルカリ性の環境に強いので減っていくようになります。逆に、悪玉菌が増えてアルカリ性に傾くと、酸性傾向で増えやすい善玉菌は減っていきます。

それぞれの腸内細菌の割合は、腸内環境がよい状態の人の場合には、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%ほどとなっています。善玉菌が多く、日和見菌が善玉菌の味方をしている状態では悪玉菌は圧倒的に少ないことになるので腸内環境は良好な状態を保つことができるものの、悪玉菌が増えた場合には一気に悪玉菌と、その味方を日和見菌が行っている状態のために、一気に腸内環境が悪化していくことになります。

善玉菌の主な栄養源(エサ)となるのは糖質と乳製品に含まれる乳酸で、糖質が多いほうが善玉菌は増えやすくなっています。また、食物繊維も善玉菌の栄養源になっています。食物繊維は消化も吸収もされないものですが、大腸内では腸内細菌によって食物繊維が分解されて、腸内細菌の栄養源になっています。悪玉菌を増やす主な栄養源は動物性たんぱく質と脂肪となっています。

現在の食事は、動物性たんぱく質と脂肪が多いので、どうしても悪玉菌を増やしやすい腸内環境になっています。野菜や果物には食物繊維が多く含まれていることから、これらを多く摂ることが、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことになります。

まとめ

善玉菌は腸内での発酵を進めているのに対して、悪玉菌は腸内での腐敗を進め、アンモニアや硫化水素、スカトール、インドールといった有害物質を作り出しています。これらの有害物質は便を黒くして、臭いを強くするだけでなく、発生した有害物質は大腸壁を刺激するとともに大腸壁から吸収されて血液中に入っていきます。血液中に入った有害物質は、肝臓に運ばれて処理されますが、有害物質が処理しきれなくなるほど多くなると再び血液に入って皮膚まで送られていきます。便通が悪くなると肌荒れをするという人は有害物質が多くなっていると考えられていますが、有害物質の影響を受けるのは頭皮も同じで、知らないうちに毛髪のダメージが進んでいくことにもなるのです。

自毛植毛をすると薄毛が気になっていた部位は、まったく気にならなくなるものの、加齢によって代謝が低下すると薄くなっていくのは誰しも同じことです。せっかく見違える状態になったのだから、それをできるだけ長く続けるためにもデトックスは重要なものだといえます。

 

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