薄毛治療というと男性型脱毛症(AGA)は広く知られるようになってきましたが、女性型脱毛症のほうは、あまり知られていません。これはAGAのような用語がなかったことも関係しています。そこでFAGAという造語を使って、女性の薄毛の悩みの解決に当たろうという動きが進んでいます。
女性特有のFAGA対策が注目されている
FAGAは、女性を意味するFemaleのFを加えたもので、「女性男性型脱毛症」を意味しています。少しわかりにくい用語かもしれませんが、女性の40%は一生のうちに一度は薄毛が発症すると言われているだけに、FAGA治療もAGA治療のように広まっていくかもしれません。
それだけ女性の薄毛の悩みが増えているということは、画期的な薄毛対策である自毛植毛への期待も高まっていく環境にあるということで、女性の薄毛の悩みの実態を知ることは、今後の対応にも関わることと言えます。
その実態を知る調査として注目されるのは、全国の薄毛に悩む20〜60代の女性(1004人)を対象に得られたインターネット調査で、その結果がリアスクリニックから「女性の薄毛の悩みと対策」として発表されています。
ボリュームが減ったのが一番の悩み
初めの質問は「現在抱えている髪の悩みはどのようなものですか?」で、選択項目の中から選ぶ複数回答となっています。
多かった順から見ていくと、「ボリュームが減った」が66.1%、「分け目が目立つ」が58.9%、「シャンプーの度に抜け毛が増えている気がする」が50.9%、「ハリ・コシがない」が41.8%、「他人から頭部が見られていないか不安」が22.8%、「地肌が気になって美容院に行くのが億劫」が14.0%、「その他」が2.7%でした。
理想は髪の毛の量が多いこと
次の質問は「あなたが最も理想としている髪の状態はどれですか?」で、「これ以上髪が減らないようにしたい」が41.2%、「髪の量を増やしたい」が31.2%、「髪の量は今のままでハリ・コシ・ツヤを出したい」が26.7%、「その他」が0.9%でした。
これに続いて「薄毛対策として行ったことがあるものを教えてください」との質問をしていますが、これは複数回答となっています。
「シャンプー・リンスを変える」が34.6%、「育毛剤の使用」は31.5%、「ヘッドマッサージを行う」が31.1%、「特に何もしていない」が25.3%、「食生活の見直し」が25.2%、「サプリメントの使用」が11.4%、「FAGA治療」が1.4%でした。
シャンプー選ぶときの重視ポイント
「薄毛対策用のシャンプー・リンスを選ぶ際に重視したいポイントを教えてください」(複数回答)との質問に対しては、「肌・髪質に合うか」が62.5%、「価格」が50.1%、「頭皮や地肌ケア」が40.2%、「仕上がり感」が37.9%、「髪のハリ・コシ」が34.2%、「育毛成分配合」が23.0%、「成分」が22.2%、「香り」が22.2%、「保湿」が19.8%、「泡立ち」が18.3%でした。(13項目のうち上位10項目を抜粋)
何をしていいのかわからない
次は薄毛対策についての重要ポイントについてで、「薄毛対策を行う中で悩んでいることを教えてください」(複数回答)との質問をしています。
それに対して、「何をすればいいのか分からない」が52.9%、「対策をしても変化が見られない」が36.0%、「他人に話せない」が24.3%、「薬や育毛剤の副作用が気になる」が14.9%、「その他」が1.9%との回答でした。
薄毛治療に求めること
ここからがアンケートの核心部分になりますが、「FAGA治療が受けられる女性に特化したクリニックがあることをご存じですか?」との質問には、「知らなかった」が69.6%、「なんとなく知っている」が26.5%、「詳しい内容まで知っている」が3.9%でした。
さらに踏み込んで、「医療機関でのFAGA治療に求めることを教えてください」と複数回答によって質問しています。
「適切な価格設定がされている」が51.4%、「自分に合った治療プランを提供してくれる」が41.6%、「プライバシーが守られている」が37.2%、「短期間で効果が実感できる」が35.4%、「健康状態や生理周期を踏まえた丁寧な治療」が30.6%、「スタッフが患者に寄り添ってくれる」が27.2%、「事例豊富なクリニックであること」が25.5%となっていました。
こういった反応は、薄毛治療の多くの専門医が求められていることと共通していることです。それだけに、有効性や安全性がわかれば、自毛植毛も検討されるというのが見えてくる調査結果でした。
女性の薄毛の悩みと対策
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000117933.html